十字軍物語 3 獅子心王リチャード 新潮文庫

塩野七生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101181462
ISBN 10 : 4101181462
フォーマット
出版社
発行年月
2019年01月
日本
追加情報
:
455p;16

内容詳細

イスラム最高の武将サラディンと、中世最大の騎士にして英国王リチャード獅子心王率いる第三次十字軍の息を呑む攻防。ヴェネツィア共和国の深謀遠慮に翻弄されるばかりの第四次十字軍。業を煮やしたカトリック教会自身が武器を手にして指揮を執った。掟破りの第五次十字軍―。知略の渦巻く中世地中海世界を舞台に、物語はハイライトへ。『十字軍物語3』を文庫第三巻、第四巻として分冊。

【著者紹介】
塩野七生 : 1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。’68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。’82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。’83年、菊池寛賞。’92年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006年に完結)。’93年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。’99年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。’07年、文化功労者に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヨーイチ さん

    この巻も面白い。古い歴史のある国には相応の英雄、勇者がいるものだろうが、表題のリチャードもその一人、それも極め付けの。戦さ上手で男気があって男前?資料が多いせいもあるだろうが講談寸前の叙述が続く。何しろ格好良い!。第三次十字軍は宗教色が双方とも薄いせいで「出来る男たち」が思う存分活躍できたって感じか。三巻終了時で5回の十字軍を描いているが、それぞれ特徴があり単純に括ってはいけないものだと分かる。夫々の「フランク人」達の地勢と政治と歴史が伺える。それにしても神聖ローマ帝国の影の薄さよ。完全に蚊帳の外状態。

  • NICKNAME さん

    成熟したイスラム英雄サラディンと若いイギリス獅子王リチャードとの戦いであった三次十字軍は両人の紳士ぶりがとても印象的で読み応えがあった。おかげで平和状態が続くことになる。実利主義ベネチアも参加し別宗派だが同じくキリスト教国ビゼンチン帝国を倒す羽目になる四次、形をなしていたともいえない五次と、参加した法王代理やジェノバの為に有利な講和も逃し結局大失敗に終わった第六次のお粗末さ。そしてそれを咎められない法王代理がどうも腑に落ちない。聖フランチェスコによる不発の試みが憐れ。しかしキリスト教ってなんだかね・・・

  • molysk さん

    第三巻は、第三次十字軍から第五次十字軍まで。本書の半分以上を占める第三次十字軍が白眉である。騎士道精神を体現した獅子心王リチャード1世と、アユーヴ朝創始者のサラディン。激突を繰り返すうちに、両雄がお互いを認め合うようになる記述に、筆者のこの二人が大好きという気持ちが伝わってくる。ややリチャード1世に肩入れ気味ではあるが。一方で、無能な人物については、一切の魅力を感じさせない記述となっており、読むのもつらい。一次史料を紐解きながら人物像に想いを馳せて、物語を膨らませるのが筆者のスタイルのようだ。

  • 活字スキー さん

    【愛用の石弓を持ってこさせた彼は、寝台の上に半身を起こしたままで城壁の上にいる敵兵に狙いを定め、矢を引きしぼる。将兵たちが矢の音を聴いた一瞬後、その兵は城壁から落下した】歴史面白し!!!キリスト教勢のグダグダっぷりを晒して終わった第二次十字軍だったが、ヨーロッパでの勢力争いが一段落着いたのを機に、老練な神聖ローマ皇帝フリードリッヒ、若きフランス王フィリップとイギリス王リチャードといった当時のスターが参加した第三次十字軍。サラディンとリチャード、二大英雄の歴史的対決から目が離せない!

  • piro さん

    第三〜五次十字軍を描いた第三巻。何と言っても第三次のサラディンと獅子親王リチャードの対戦が読み応え有り。戦いの駆け引きも興味をそそりますが、それ以上に敵ながら互いに敬意をもって対峙するこの二人に人間としての魅力を感じます。第四次に関わったヴェネツィアのドージェ・ダンドロの狡猾さも興味深い。さすが長らく海の都として栄華を極めたヴェネツィアの元首は一枚上手です。やはり「商人」であるが故、現実を冷徹に見極める目は確かだったのでしょう。

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塩野七生

1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。’68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。’82年、『海の都の

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