ローマ亡き後の地中海世界 4 海賊、そして海軍 新潮文庫

塩野七生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101181974
ISBN 10 : 4101181977
フォーマット
出版社
発行年月
2014年08月
日本
追加情報
:
16

内容詳細

地中海世界を揺るがすパワーゲームにフランス、スペインも参戦し、戦況は混迷をきわめた。トルコを率いるのは陸上ではウィーンにまで迫り、のちに「大帝」と呼ばれたスレイマン一世。迎えるキリスト教連合国軍の最前線に立つのはそのトルコに本拠地を追われた聖ヨハネ騎士団。最終決戦の舞台はマルタ島と決まった―。地中海の命運を決する戦いは、いかなる結末を見たのか!

目次 : 第5章 パワーゲームの世紀(承前)(プレヴェザの海戦/ 海賊ドラグー/ アルジェ遠征 ほか)/ 第6章 反撃の時代(マルタ島攻防記/ 「マルタの鷹」/ 攻防始まる ほか)/ 第7章 地中海から大西洋へ(ハレムのヴェネツィア女/ 騎士と海賊/ 地中海世界の夕暮)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    完結編。海賊の世紀の終わりが、同時に地中海世界が往時の輝きを失い、大西洋の世紀へと変遷していったのは、なんだか寂しいような気もする。また、本書で指摘されているようにティレニア海沿岸の町々がジェノヴァやピサなどの大きな町を除いて、歴史的建造物を持たないのもまた海賊の故であったとは。今春訪れたポルトフィーノもヴィルフランシュもそうだった。なお、塩野七生氏の今回の著作では、マルタ騎士団への肩入れが目立つようにも思うが、満身創痍となりながらも、あの獅子奮迅の働きならそれも当然か。彼らこそ最後の騎士だったのだろう。

  • レアル さん

    3巻に引き続き、イスラム対キリストの18世紀辺りまで続く戦い。とても興味深く読んだが、塩野氏は「ローマ人の物語」のようの人物に焦点を当てた描き方の方が好きだったので、このシリーズは少し物足りないような気もする!とはいえ、この中世時代、焦点を当てる人物の登場も少ないのだが。。とても読みやすく分かり易く描かれてるので、中世無知の私だが、飽きることなく、楽しく、面白く読んだ。これだけ塩野氏の作品を読み続けていると塩野史観に染まりそうで〜♪(笑)

  • KAZOO さん

    前巻から引き続いてのパワーゲームには今まであまり知らない海賊などの名前が出てきます。うまく海賊を利用したりして、スペインやフランスまでも参加してくるので混乱してしまいます。トルコは陸上からスレイマン大帝が進出してきます。反撃の時代ではマルタ島攻防戦があり、「マルタの鷹」という名前も出てきてダシール・ハメットを思い起こしたりしました。また、アメリカ西部劇のアラモの戦いを思い出したりしました。

  • ケイ さん

    オスマン、スペイン、フランスの、ほぼ同時期に40年前後元首であった三人が舞台から消えると、一進一退であった地中海のバワーバランスは西側に傾いたように見えるが、それから数十年もしないうちに、スペインの無敵艦隊はイギリスに敗れ、バワーの舞台は大西洋にうつる。フランスとスペインの王たちの優柔不断に比して、フランスとイタリアに何人もの英雄となる貴族達がいた。特に、マルタの鷹となりトルコとの攻防戦を制したラ・ヴァレッテ率いる国籍混合のマルタ騎士団の戦いに感動した。また、ヴェネツィアの狡猾さにも舌を巻いた。

  • 優希 さん

    地中海世界はフランスやドイツも巻き込み、混迷を極めていくように見えました。スレイマン1世率いるトルコ軍のうジーンまでの侵略、本拠地を追われた聖ヨハネ騎士団。最終決戦は地中海の命運を決める戦いとも思えます。ローマ亡き後の地中海は戦に次ぐ戦で、ある意味悲哀の中にあったのかもしれません。

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人物・団体紹介

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塩野七生

1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。’68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。’82年、『海の都の

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