ローマ亡き後の地中海世界 海賊、そして海軍 1 新潮文庫

塩野七生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101181943
ISBN 10 : 4101181942
フォーマット
出版社
発行年月
2014年07月
日本
追加情報
:
16

内容詳細

サラセン人の海賊の支配下にはいった地中海。パクスなき衝撃的な世界を描く問題作。

476年、西ローマ帝国が滅亡し、地中海は群雄割拠の時代へと入った。台頭したのは「右手に剣、左手にコーラン」を掲げ、拉致と略奪を繰り返すサラセン人の海賊たち。その蛮行にキリスト教国は震え上がる。イタリア半島の都市国家はどのように対応したのか、地中海に浮かぶ最大の島シチリアは? 『ローマ人の物語』の続編というべき歴史巨編の傑作、全四巻。豪華カラー32頁つき。


【著者紹介】
塩野七生 : 1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。’68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。’82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。’83年、菊池寛賞。’93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。’99年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。’07年、文化功労者に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    紀元476年、西ローマ帝国が滅亡。これ以降、レコンキスタの完了した1492年までを西欧世界の中世とする。そして、紀元1000年を境にそれ以前を「中世前期」、以降を「中世後期」とするようだ。さて、本書はこの暗黒の中世前期の地中海世界を描く。それはまさにサラセンによる海賊の世紀だったようだ。ビザンティンはもはや派兵能力を失い、ロンゴバルドは互いに小競り合い、ヴァチカンは軍隊を持たない。これまで、自分の中でも闇に閉ざされていた、ヨーロッパ中世を知るには格好の書かと思う。血沸き肉躍らないけれど、ここは冷静に。

  • KAZOO さん

    「ローマ人の物語」を文庫本で再読したので、この後塩野さんのはこの地中海世界4分冊が待っています。西ローマ帝国が滅びた後のイタリア世界での主に都市国家とサラセン人たちの海からの侵略の様子を書かれています。特にこの1巻目では、イタリア全土に今も残るサラセン人たちの立てた塔の写真と地図が掲載されていて楽しめます。この塔を見ているだけで遺跡をたずねてみたくなります。当時はシチリア島もかなりイスラム化されたということがよくわかりました。

  • ケイ さん

    六世紀にユスティアヌスが亡くなってからの東ローマ帝国は、マホメッドが布教を開始した617年以後、イスラムに攻められ続ける。イスラムは、本拠をバグダッドとしたが、カルタゴの近くに置いた西アフリカの拠点から、サラセンと呼ばれる海賊となり、シチリアを陥落させ、ローマ法王の本拠地まで何度も脅かすのだ。ティラニィア海の海岸線には、イタリア半島の南から西はマルセイユまで、サラセンの海賊を見張り台であった塔がいまもあちこちに残っている。ローマ法王が再三援助を頼んでも、ビザンチンもフランク王国も助けには乗り出さなかった。

  • 優希 さん

    ローマ帝国滅亡後の物語が知りたくて読みました。地中海はまさに群雄割拠の時代で、暗黒の風景に見えます。繰り返される拉致と略奪の中で危機的感情を抱くキリスト教。シチリア島に台頭してくるイスラム教。イタリア半島はどのように歴史に流されるのか、続きも読みたいと思います。

  • kawa さん

    「ローマ人の物語」後の歴史が描かれる本書。ローマ帝国滅亡、イタリア半島の人々はイスラム教徒・サラセン人の海賊たちの略奪に翻弄される「暗黒の中世」を迎える。帝国がしっかりしている時代であれば、何の問題もなく撃退したのだが…。優れたリーダーに率いられない国家は、かくも悲惨なことになってしまうお手本がここにある。良きにつけ悪しきにつけ印象に残る人物が登場しないので物語としては面白みに欠けるが、かの地の歴史を知るためには興味深く手ごろなシリーズ。

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塩野七生

1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。’68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。’82年、『海の都の

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