ギリシア人の物語 3 都市国家ギリシアの終焉 新潮文庫

塩野七生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101181141
ISBN 10 : 4101181144
フォーマット
出版社
発行年月
2023年09月
日本
追加情報
:
292p;16

内容詳細

ペロポネソス戦役後、都市国家群の覇権はアテネからスパルタ、テーベへと移っていく。しかし、静かに進行していたのは新しい時代への移行だった。ペルシアと同じ野蛮な王政を敷き、辺境の地と目されていたマケドニアを率いる若きフィリッポスは軍事改革を成功させ、カイロネアの会戦でついに都市国家連合軍を撃破。新時代の到来を準備したのだった。「ギリシア人の物語3 新しき力」分冊。

目次 : 第1章 アテネの凋落(自信の喪失/ 人材の流出/ ソクラテス裁判)/ 第2章 脱皮できないスパルタ(勝者の内実/ 格差の固定化/ 護憲一筋/ 市民が傭兵に/ スパルタ・ブランド/ ギリシアをペルシアに売り渡す)/ 第3章 テーベの限界(テーベの二人/ 打倒スパルタ/ 少数精鋭の限界/ 全ギリシア・二分/ そして、誰もいなくなった)/ 第4章 マケドニアの台頭(神々に背を向けられて/ 脱皮するマケドニア/ 新生マケドニア軍/ 近隣対策/ 経済の向上/ オリンポスの南へ/ 「憂国の士」デモステネス/ ギリシアの覇者に/ 父親の、息子への罰の与え方/ 離婚・再婚/ 暗殺)

【著者紹介】
塩野七生 : 1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。’68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。’82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。’83年、菊池寛賞。’92年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006年に完結)。’93年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。’99年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。’07年、文化功労者に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    やはり前巻に引き続いてのこの時代はあまり知らないことが多かったような気がします。アテネが没落しさらにスパルタからテーベへ覇権が移っていきます。日本で言えば戦国時代のような感じなのでしょうね。衆愚政治ともいえるような様相を呈しているところへ辺境の地であるマケドニアにフィリッポスが登場してきます。ファランクスという重装歩兵が出てきます。カイロネアの会戦の様子は、今読んでいるキングダムを思い出しました。

  • 読特 さん

    ペロポネソス戦役。敗れたアテネ。デロス同盟が崩壊。経済大国としての機能も失う。落ちていく一方の市民生活。人材が輩出されない。凋落を受けいれるだけ…唯一の覇権国となったスパルタ。頑なに守り続けた古い政体がその立場に耐えられぬ。地位は維持できず…二頭政治で一時台頭したテーベ。2人亡きあとを継ぐ者がおらず衰える…主役交代。マケドニアへ。フィリッポス二世。満を持してのカイロネアの戦い。勝利の喜び。息子との確執。暗殺…都市国家たちの栄枯盛衰。一つ舵取り誤れば命取り。栄えた国も滅びるのが歴史。それは現代にも続く。

  • piro さん

    アテネの敗北によりギリシアの覇権を握ったスパルタ。しかし頑迷な保守派スパルタにギリシア全体を治める力量がある訳もなく覇権はわずか33年でテーベに渡り、そしてそのテーベもさらに短期間で覇権を失うという混迷期。前半はなかなか盛り上がらない内容でした。これはもうポリスの限界だったのかもしれません。そこへ来て同じギリシア人の国・マケドニア王国フィリッポス二世の台頭、ようやく読み物として面白くなってきました。さあそして次の最終巻はいよいよアレキサンドロス。

  • Shun さん

    ペルシア戦役を勝利しギリシア世界において都市国家アテネの力量は軍事・経済共に示され文字通り覇権国家としての地位を築いた。しかしその覇権も長くは続かず次なるギリシアの強国スパルタにバトンは渡されたかに思えたが、質実剛健の気質は柔軟性に欠き時代の変化に対応できなくなっていた。泣く子も黙る重装歩兵で畏怖の対象になっていたスパルタブランドは次第に軽視されていき、ギリシア世界は混迷の時代を歩む。そして時代は新たな強国を迎える、それはオリンポス山の向こう側マケドニアの台頭である。次は最終巻、英雄アレキサンダーの登場。

  • ヨーイチ さん

    文庫化されて全四巻中の三冊め。アテネ・都市国家全盛期が終わり、後進国だったマケドニア・アレクサンダー大王の国の隆盛まで。三巻だけヤケに薄い。初めがソクラテスの死で最後が若き王子・後の大王の初陣でのデビュー。なんか出来すぎだけど血湧き肉躍るって感じ。ミーハーとお笑い下さい。初学の者にもわかり易く、誠に結構。

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塩野七生

1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。’68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。’82年、『海の都の

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