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ダダイズム 岩波現代全書112

塚原史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000292122
ISBN 10 : 4000292129
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
塚原史 ,  

Content Description

第一次大戦のさなか中立都市チューリッヒで、あらゆる既成の価値観に抗して始まった芸術運動「ダダ」は、斬新で冒険的なアイディアをたずさえて瞬く間に世界中に広まった。パリ、ベルリン、ニューヨーク、オランダ、スペイン、東欧、南米、日本へと同時進行的に展開していくダダイズムの拡がりとつながりを地球規模の視点で捉えなおし、その多様性と越境性、およびそこに込められた現代性を再考する。

目次 : 序章 ダダと戦争―予兆と起源/ 第1章 トリスタン・ツァラの軌跡―ルーマニア、チューリッヒ、パリ/ 第2章 『ダダグローブ』と複数のダダイズム/ 第3章 大陸を越えるダダ―ニューヨーク、スペインからラテン・アメリカへ/ 第4章 周縁からのダダ―「黒人詩」の導入と女性ダダイストの活動/ 第5章 ダダイズムと日本の詩人、作家たち/ 終章 ダダイズムの現代性

【著者紹介】
塚原史 : 1949年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科(フランス文学専修)博士課程満期退学。早稲田大学法学学術院教授、會津八一記念博物館館長、トリスタン・ツァラ文化文学協会(ルーマニア)名誉会員。専攻は表象文化論(ダダ・シュルレアリスム研究)、フランス現代思想(ボードリヤール研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • さえきかずひこ

    「ダダはイズムたりえなかった」とその著作で縷々述べてきた著者が立場を転換し、世界(アメリカ、スペイン、ラテンアメリカ、日本)に広がった"ダダイズム"の受容を意欲的に紹介する一冊。塚原氏が立場を変えた理由はixページ(はじめに)とp.226から(終章)に詳しいので関心のある向きは瞥見されたい。ツァラの頓挫した計画『ダダグローブ』誌についての記述(第2章)が、新世紀ならではのダダ研究の成果を顕著に示している。

  • mstr_kk

    ダダの外延および関連事項をたどる、入門書的な一冊。弱りきった頭のリハビリにちょうどいい、元気をくれる本でした。朗読やったり演劇やったり、1号だけの雑誌を出したり、たった4ページの雑誌を出したり、みんな、さかんにやってたんだなあと。ダダは「反芸術」とはいえ、芸術そのものの否定ではなく、芸術を規定する既成の枠組みの否定であったという、いろいろな意味で穏当な結論ですが、この本の売りは深さより広さだと思いました(著者には失礼ながら)。シュルレアリスムとの微妙な関係や政治性について、ほかの本も読みたいです。

  • 千恵蔵

    ダダイズムの通史として、その入門書として本書は過不足なく記述されている。トリスタン・ツァラが創始したダダなる芸術運動が、ヨーロッパを席巻し大陸を越え、アメリカ、ラテンアメリカ、スペインそして日本へ伝播していき、実に様々な人物が様々な活動で時代を切り取った。ある者は叫び、ある者は裸体を晒し、そこら辺にある物を作品に昇華させ、偶然を作品制作の根拠とした。ほとんどパンクと言って良い、世界との向き合い方だ。マルセル・デュシャンの作品『泉』を巡る100年に亘る騒動は、思わず笑ってしまうし、これぞダダと言える事件だ。

  • 大熊真春(OKUMA Masaharu)

    つまらなかった。読むのに苦痛を感じたので途中から面白いところはないかと探してみたがやっぱりないのでおしまい。二千何百円も損した。時間も損した。写真についての言及はない。

  • ねこっく

    高校生の頃は若干顔見知り程度で少ししか話したことのなかった同級生がたまたま同じ大学へと進学し、学部は違ったものの、その友人は教育学部で美術を専攻していた。そして徐々に仲良くなり、教えてもらったのが本著。こういう世の中に生きていると、かつての中核派じゃないが(桐島聡が死亡して記憶に新しいが、彼らの一連の活動を肯定するつもりは全くない)、「破壊したい」衝動に駆られる。閉塞感や停滞感、希望が果たしてあるのか疑ってしまう未来ー。ダダイズムで破壊衝動を表現した先人たちもきっと、同じように感じていたんだろうな。

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