百年戦争 中世末期の英仏関係 刀水歴史全書

城戸毅

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784887083790
ISBN 10 : 4887083793
フォーマット
出版社
発行年月
2010年05月
日本
追加情報
:
20cm,373p

内容詳細

今まで我が国にまとまった研究がなく、欧米における理解からずれていたこのテーマ。英仏関係および、フランスの領邦君主諸侯間の関係をとおして、戦争の前史から結末までを描いた、本邦初の本格的百年戦争の全体像。

目次 : 第1章 前史と前半期(十四世紀)(前史/ 開戦前夜/ 失われた平和の機会(1)ブレティニ‐カレーの和/ 失われた平和の機会(2)レウリンゲン休戦協定)/ 第2章 後半期に先だつ状況変化(フランス王室の内輪もめとフランスの政治的分裂/ フランス王族の内紛のイングランドへの影響/ 英仏両国における状況変化/ 開戦にいたる英仏交渉)/ 第3章 後半期の推移―イギリスのノルマンディ占領統治を中心に(ヘンリ五世のノルマンディ遠征からトロワ条約まで/ ノルマンディの占領統治/ 英軍占領下ノルマンディの身分制議会/ 占領当局の治安対策―住民鎮撫と軍の規律/ ノルマンディ住民の帰属感情/ イングランドとノルマンディ喪失の危機)/ 第4章 戦争の終結に向って―イギリス‐ブルゴーニュ関係の変容(アラス和議(一四三五年)/ イギリス‐ブルゴーニュ関係の変容)

【著者紹介】
城戸毅 : 1935年東京生まれ。1958年東京大学文学部西洋史学科卒業。1966年同大学院を経てロンドン大学に留学、学位を取得、Ph.D.(London)。1971年東京大学文学部助手、講師を経て東京大学文学部助教授。1985年東京大学文学部教授。1995年東京大学名誉教授。2000年名古屋市立大学教養部、次いで同人文社会学部教授を経て名古屋市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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百年戦争の経緯について、領邦国家などの視...

投稿日:2021/04/08 (木)

百年戦争の経緯について、領邦国家などの視点から踏み込んで研究されている。やはり百年戦争においてはブルターニュとブルゴーニュの動向が重要だったということを再確認した。

kam さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 人生ゴルディアス さん

    『中世英仏関係史』を読んだから百年戦争もばっちりだぜとか思ってたけど、本書を読んで、頭の中になにも残っていなかったのだと再認識。一度で理解できるような頭ではないという戒め。ただ、ヴァロアと王家が時折別々のもののように書かれることがあって、混乱することがあった。基本同じ陣営……のはず? と思ったけど、混乱の原因はアルマニャック派をヴァロアだと思ってたからかな…。家系図見てもカオスすぎる。百年戦争がメジャーになってないのはこのカオスが原因な気がする。応仁の乱みたいな。ブリガンの章はわかりやすくて面白かった。

  • Ikue さん

    菅野文さんの『薔薇王の葬列』に触発されて、図書館で借りました。対立していたフランスとイギリスの関係が、予想していたものよりずっと奥が深くて、勉強になりました。

  • MUNEKAZ さん

    百年戦争に関する概説書。個々の戦闘よりはトロワ条約やアラス和議といった戦争の転換点となった政治的な動きに注目している。英側にとってアキテーヌ領奪取のための手段に過ぎなかった「フランス王位の請求」が、しだいに目的化していく様は面白い。また英国の占領地となったノルマンディ地方の様子も興味深い。占領に対する抵抗運動の話も良かったが、個人的には議会制のイギリスらしく身分制議会を通した占領を試み、それがこの地方の議会制の発展に寄与したというのが印象に残った。

  • 俊太郎 さん

    これは面白い! 政治・外交を中心にした百年戦争史。日本で人口に膾炙する百年戦争の経緯発端がいかに偏ったものかを丁寧に解きほぐす。その過程も面白いが、イギリスのノルマンディーに対する占領政策や経済政策への言及もとても興味深い。

  • j1296118 さん

    戦争の環境、曲がり角となった重要な政治環境変化の分析に重点を置いて解明する。として、始まった原因と背景、度々の機会がありながら終わらなかった事情、エタープル条約での終わりに至る経緯を説く。  主軸である英仏諸侯の絡み合う事情も面白いが、ブリガンの話もなかなか

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城戸毅

1935年東京生まれ。1958年東京大学文学部西洋史学科卒業。1966年同大学院を経てロンドン大学に留学、学位を取得、Ph.D.(London)。1971年東京大学文学部助手、講師を経て東京大学文学部助教授。1985年東京大学文学部教授。1995年東京大学名誉教授。2000年名古屋市立大学教養部、次

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