秀吉と武吉 目を上げれば海 新潮文庫

城山三郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101133225
ISBN 10 : 4101133220
フォーマット
出版社
発行年月
1990年12月
日本
追加情報
:
16cm,411p

内容詳細

戦国末期、瀬戸内海の村上水軍を率いて独立自存の勢力を誇っていた海賊の総大将・村上武吉。毛利一族などとの争いの末に獲得した徴税権と領土が、天下統一を狙う豊臣秀吉に奪われそうになった時、武吉はいかにして、それと戦ったのか。いかなる権力にも臣従することなく、己れの集団を守りぬいた武吉の生涯を通じ、時代の転換期における指導者のあり方を示唆した歴史小説。

【著者紹介】
城山三郎 : 1927‐2007。名古屋生れ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。一橋大学を卒業後、愛知学芸大に奉職し、景気論等を担当。1957(昭和32)年、『輸出』で文学界新人賞を、翌年『総会屋錦城』で直木賞を受賞し、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞を受賞した『落日燃ゆ』等、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。2002(平成14)年、経済小説の分野を確立した業績で朝日賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • s-kozy さん

    村上水軍の総大将・村上武吉(たけよし)の生涯を描いた物語。海賊は海賊のままで海賊であり続けようとした海の男の意地を貫いた剛直な生き方は胸を打つ。しかし、その意地も秀吉による天下統一という大きなうねりに飲み込まれてしまう。その悲哀まで見事に表現しきった流石の城山作品でした。

  • 団塊シニア さん

    リーダーの在り方を追及した小説です、秀吉との対立により武吉の運命が一変、それでも信念を曲げない生き方は尊敬に値します。

  • saga さん

    著者の作品は『官僚たちの夏』以来2冊目。題名にある羽柴秀吉と村上海賊の総大将・武吉が直接会うのはかなり終盤だ。まず海賊の厳しい掟の場面。そして戦国〜織豊〜江戸という激動の時代を通して、武吉の波乱の人生が描かれる。現代人の目からは「負け組」に映るだろう。海賊の矜持から瀬戸内が権力者の「池」に成り果てるのを恐れはするが、だからと言って権力者に媚びず、義と誠の精神をもって毛利、小早川に与した武吉。結果論としてその選択は失敗だったが、日本人の好む生き方であった。

  • つーこ さん

    前半は村上水軍対秀吉、後半は毛利対秀吉といった流れ。絶対後半面白くなると思い頑張って読みましたが、なかなかのあっさり具合でした。勝手に、司馬遼太郎のように史実を基に話を膨らませてドキドキワクワク・・ってのを期待していたからかもしれません。ようやくたどり着いた関ヶ原も『毛利の空弁当』のくだりもさらっと流されて。こうなると前半の村上水軍の話の方が面白かったかも。やはり海賊は陸に揚げられるとただの人になってしまうのか・・。

  • 速読おやじ さん

    村上海賊の娘を読んだ流れで、村上武吉の事をもっと知りたくなり、そして城山作品ということで手に取った。小早川隆景と武吉の信頼関係がこの物語の重要なパートだ。時代に翻弄されながら、武吉は生き続ける。史実として教科書で学んだ戦国時代の出来事が、生きた物語として自分の脳に蘇ってくる。武吉は、なかなかに面白い人物だ。昔の大河ドラマで毛利元就をやっていたが、その時に小早川隆景役だったのはホンジャマカの恵だったのではないかと(笑) なんか、そのイメージが強く残ってるので勝手が違う^_^

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人物・団体紹介

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城山三郎

1927(昭和2)年8月18日、愛知県名古屋市生まれ。一橋大学卒業。愛知学芸大学(現・愛知教育大学)で教鞭をとる。57年『輸出』で文學界新人賞を、翌年『総会屋錦城』で直木賞を受賞し、63年より創作に専念。74・75年『落日燃ゆ』で毎日出版文化賞と吉川英治文学賞、96年菊池寛賞、2002年朝日賞受賞。

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