坂口恭平躁鬱日記 シリーズケアをひらく

坂口恭平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784260019453
ISBN 10 : 4260019457
フォーマット
出版社
発行年月
2013年12月
日本
追加情報
:
283p;21

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読書メーターレビュー

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  • harass さん

    レビュで気になり借りる。初読みの著者「建てない建築家」のネット連載されていた日記。躁鬱病であることを公言している著者の日常を描く。躁状態の彼の奇行は、愚者か天才だ。文章がキレがあり「解像度が高くなる」。自身が病気であり普通でないことを悲しんでいて、どうしようもない絶望と開き直りを見せる。なにやら、英米小説や映画で出てくる、とんでもない行動をする人物を見ているように思う。何度も自殺を考えていたそうだ。ギリギリのところでの語りが切実で心を打つのだろう。彼を助ける周りの人たちもまた大変だ。ぜひおすすめ。

  • ユメ さん

    鬱期の日記を読むと、絶望が病気による誤認知だと理解していても抜け出せない切実さが、自分を見ているようだ。一転して、躁時の文章は輝いている。そして私は才能迸る坂口恭平に嫉妬する。私は鬱しか知らない。躁鬱の辛さを知らないからこそ、憂鬱な私は無責任に躁状態の彼に妬いてしまう。でも、私は坂口恭平にはなれない。私はこのままの私として生きるしかないのだ。苦しみが創造のエネルギーになることは、誰しもの希望になると思う。もっと辛い時にはこんなこと忘れてしまうだろうけれど、死にたくたって幸福に生きて、鬱の花を咲かせたいね!

  • くさてる さん

    躁のときのまさに表現者ならではといわんばかりのパワフルで活動的で多幸的な記述だけ読んでいたら、あるアーティストの個人的な記録としか思わなかったかもしれない。けれど、そのその文中にもところどころ虫食い穴のように浮かぶ尋常でなさが引っかかる。そして、不意に差し込まれる鬱のときのようやく書いている、という文章の重苦しさに、ぐいっと引き込まれてしまう。落ちているひとが無防備に読んだらそのまま一緒に滑り落ちていきそうな負の力。制御を無くしたジェットコースターのようなその変化に、読み続けずにはいられませんでした。

  • みったん さん

    あえてゆっくりと、2週間もかけて読んだ。かみしめるように読んだ本。坂口恭平の躁鬱のドタバタ本でありながら、それ以上に家族の物語。時々、苦しくてたまらなくなった。そして嫉妬した笑!こんなに素敵な躁鬱人生があるのかと。私も選ぼうと思う。フラットで何も感じないよりは、振り幅が大きくてしんどいけど、幸福をじんわり感じられる人生のほうを。両極を生きる。躁でも鬱でも、その両方を大事にする。いやーそれにしてもすごい本に出会ったな、と思う。生(なま)に出会える日記文学だ。(と思う。虚構もあるにせよ)

  • ゆいまある さん

    間違いなく天才なんですが、同じく天才の大杉栄を思い出しました。「僕は○○が好きだ」風の文章があったからかもしれない。もう少しリーマス増やしたほうが生きやすいんじゃないかという感想を持ちました。ただの双極性障害ではなくて、感性の素晴らしさはADHD+ASD的な所もあるのかもしれない。当事者研究ではないけど、参考になりました。

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人物・団体紹介

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坂口恭平

1978(昭和53)年熊本県生れ。2001(平成13)年早稲田大学理工学部建築学科卒業。’04年に日本の路上生活者の住居を収めた写真集『0円ハウス』を刊行。その後、『TOKYO 0円ハウス 0円生活』『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』を発表し、「都市の幸」をもとに金を使わず生きる術を示す。東日本大

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