堕落論 スラよみ!現代語訳名作シリーズ

坂口安吾

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784652200674
ISBN 10 : 4652200676
フォーマット
出版社
発行年月
2015年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
172p;20

内容詳細

戦争は終わった。そして、人間が始まったのだ!!敗戦直後に、日本中を熱狂させた坂口安吾の世界を、いま読み解く。註釈なしでもすらすら読めて面白い!

目次 : 堕落論/ 続堕落論/ 日本文化私観/ FARCEに就て/ 風博士

【著者紹介】
松尾清貴 : 1976年福岡県生まれ。国立北九州工業高等専門学校中退後、ニューヨークに在住。帰国後、国内外を転々としながら小説を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 旅するランナー さん

    日本国民の皆さん、私は皆さんに、日本人と日本そのものの堕落を叫ぶ。私たちは「健全な道徳」から堕落することによって、真実の人間へ復帰しなければならない。常識を疑い、固定観念を嘲笑い、心の偏狭を批判する。熱く激しく。日本文化私観の京都・秀吉論は凄まじいです。安吾なら、今の日本をどう論撃するんだろう。

  • 黒猫 さん

    「義士も聖女も堕落せよ。そこから戦後日本が始まる。」で有名な「堕落論」。天皇陛下を賛美し、天皇陛下を守るために戦地に行く、または古来の赤穂浪士の一例や日本の武士道。これら全てのことをまやかしだと指摘し、「人には美しいものを美しいままで終わらせたい」という願いがあり、著者自身も姪の自殺に「美しいうちに死んでくれて良かったような気がする」と語る。死の美化は今もある。一方60歳の軍人が生に執着し法廷に入ってゆくことも理解する。堕ちることで人間の証明をする。戦後において、民衆の聖書と支持される理由がわかる。

  • テツ さん

    堕落論を始めとした坂口安吾のこれぞ無頼派的な文章を解りやすく読みやすく現代語に合わせて収録された一冊。当然内容は変わらず坂口安吾で満ちている。安吾の無頼的な文章と思想からどうしたって透けて見える人間への希望と愛。人間は落ちきることなんて出来ないと言い切ってしまう人間という存在への信頼。読んでいるとダメ人間な自分という存在にも微かに希望を抱けるような気がしてくる。人間はどん底に落ちて汚泥と悲しみに塗れてもきっと美しい何かを発見出来るんだろう。安吾好きだなやっぱり。

  • C-biscuit さん

    図書館で借りる。最近、なかなか図書館に行けなくなった。それでも、古くからの名作(?)を読むには図書館利用である。この本は、戦後にすぐに書かれた本であり、著者の戦争体験も含めて当時の日本の風刺文学であろうか。特に最近海軍乙事件を読んだので、疑似体験的にこの本の言いたいことが入ってくる。今の日本においても通用する内容であり、人間は堕落していくものなのである。日本をはじめ、それぞれの国そのもののすべてがプロバガンダであるように、統治するものがそういうものを必要としている。そういうものを受け入れている自分もいる。

  • tapioka さん

    堕落論などの坂口氏の5作品を現代語訳にした本。「堕落論」と「続堕落論」の熱量がとにかくすごく、他3作との差が激しいので、この2作だけでも読む価値はあります。堕落論と続堕落論ともに、武士道や天皇制自体が国民や部下を体よく操る策略で作られた制度や思想であり、それらに盲従するのではなく、従わないという「堕落」することで、本当の自分自身に向き合うことが出来ると述べています。読んでいると、明らかに真理が書いてあるのが分かり、熱中して読んでしまうのですが、なかなか掴めそうで掴めない作品。思わず2度読みした名作でした。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

坂口安吾

1906年(明治39年)、新潟生まれ。東洋大学印度哲学倫理学科卒業。46年に発表した「堕落論」が反響を呼び、続く「白痴」によって太宰治、織田作之助らとともに新文学の旗手として文壇に特異な地位を築く。55年、脳出血により48歳で急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品