堕落論・特攻隊に捧ぐ 無頼派作家の夜 実業之日本社文庫

坂口安吾

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784408551555
ISBN 10 : 4408551554
フォーマット
出版社
発行年月
2013年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
356p;16

内容詳細

無頼派作家、酒と文学−「堕落論」「白痴」など名作と、安吾、太宰治、織田作之助が集まった鼎談「歓楽極まりて哀情多し」収録。

【著者紹介】
坂口安吾 : 1906(明治39)年新潟市生まれ。30年、東洋大学文学部印度哲学倫理学科を卒業後、アテネ・フランセに通う友人らと同人誌『言葉』を創刊。翌年、処女作「木枯の酒倉から」や「風博士」などのファルス(笑劇)短篇が牧野信一の激賞を受け、文壇デビューを果たす。戦後、「堕落論」と「白痴」で一躍流行作家となり、太宰治、織田作之助らとともに無頼派と称される。純文学だけでなく、幻想小説「桜の森の満開の下」、推理小説「不連続殺人事件」、歴史小説「信長」、ルポルタージュ「安吾巷談」など、どのジャンルでもエポックを画する作品を著したが、55(昭和30)年、脳出血により死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • たまきら さん

    20代で読んだ後は、時折目を通すぐらいだった坂口。久しぶりに読み返し、彼も被害者であり加害者だったのだな、と感じた。戦争という大きな暴力に苛まれた者が、自分より弱い立場の者を虐待したり、あるいは純粋だと褒めたたえるする姿は混乱しているけれど、すごく正直だ。そう、この作家の嘘のない姿が好きだ。混乱しているところまで、すべてが彼のその時の現実だから。「白痴」と「戦争と一人の女」、「特攻隊に捧ぐ」。あの時代の証言なのだ、と思った。

  • ヒロミ さん

    織田作之助・太宰・安吾の2回目の貴重な対談を収録。「小股のきれあがった女とは」太宰「小股ってアキレス腱じゃないか」意味不明である。「八つの女の子がいい」衝撃ロリ発言の安吾。祇園での遊び方のルールを教える織田作に「嘘教えてる」「嘘教えてる」と二度突っ込む太宰。彼らは酔っているのだろうか。かなり笑った。この対談が読みたくて本書を購入したので収録されてる安吾さんの傑作選はまたゆっくり読みたいと思います。表紙は安吾お気に入りの写真とのこと。たしかにシブかっこいいです。

  • テツ さん

    三島由紀夫が安吾を評して「彼には未来も過去もなかった」的なことを書いていたが(肯定的にね)安吾の生み出す文章を読んでいるとそれが何となく理解出来る。堕落論から滲み出る人間という存在への愛と信頼。人間は堕落しきることなんて出来ないと言い切れる強さ。それはロマンチシズムに逃れず今この瞬間だけを見つめて生きる人間にしか達することの出来ない類の強さなんだと思う。織田と太宰との対談からもなんとなく人柄が伺えるな。坂口安吾好きには強烈にオススメ。

  • 熊尾はなつ さん

    めっちゃ面白かったな。2度めに読んだときのが面白く感じた。生きる時間生き抜いて戦っていよ!戦ってれば負けないって、勝てないけど負けないって。人は生きることだけが全部だって。すごい好き。戦時中の真ッ闇の中でも戸締しないし女の人もひとり歩き出来てた、考えないと平和だったんだ。でも考えずにはいられないんだ。いいな〜ちょっとずつ良くなろ。ホントにエッセイが面白すぎる。戦時中なのに…エッセイも面白い。あと桜の森の〜ってこういう終わりかたなんだ!!!鼎談も座談会よりパワーアップしててとっても面白かった。

  • Takashi Kubo さん

    大阪の反逆の中で述べられる文学論に納得。桜の森の満開の下は今回初めて読みました。もっと他の作品も読みたいな。

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