影の告発 千草検事シリーズ 土屋隆夫コレクション 光文社文庫

土屋隆夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334732974
ISBN 10 : 4334732976
フォーマット
出版社
発行年月
1970年01月
日本
追加情報
:
16cm,474p

内容詳細

「あの女が…いた…」そう言って、デパートのエレベーターの中で男が死んだ。手がかりは、落ちていた名刺とこの言葉だけ。被害者の周辺から疑わしい人物の名前が挙がってくるが、決定的証拠が掴めない。そして被害者の過去の鍵を握る少女の影。千草検事と刑事たちは真実を追いかける―。日本推理作家協会賞受賞の名作。

(「BOOK」データベースより)

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 戦後間もなく本格探偵小説作家として活躍...

投稿日:2009/11/28 (土)

 戦後間もなく本格探偵小説作家として活躍、松本清張登場以後、社会派推理小説全盛時代も本格探偵小説の牙城を守り続け、本作でピークに達する。

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • セウテス さん

    【千種検事シリーズ】第1弾。1963年日本推理作家教会賞、受賞作品。デパートのエレベーター内で、光陽学園の校長が毒殺される。被害者は最後に「あの女をみた」と言葉を残し、1枚の名刺が落ちていた。捜査からひとりの男が容疑者に上がるが、続いて2件目の殺人も起きてしまう。そのどちらにも、容疑者の男には強固なアリバイがあった。写真を使ったトリックは、当時ならではのもので、ちょっと注意していればアリバイは崩せるだろう。各章に描かれた謎の少女の物語が明らかになる事で、その重い動機に単なる謎解きではない読み応えを感じる。

  • そーいち さん

    あの女がいた」と言って死んでいく被害者の導入部分は魅力的で、犯人が犯した些細なミスから徐々に迫っていく展開もよい。アリバイトリックが出てくるのだが、考えれば浮かびそうなトリックはさすが土屋隆夫さんといった所か(実際に実行可能なトリックしか活用しない主義)実はトリック解明に繋がる伏線が始めの方から散りばめられており、上手いな、と感心してしまった。さて、物語としては動機が陰惨なものである。犯人がそうしてしまった心情は分からなくもないくらい、被害者はクソ野郎であった。心に少し傷を残して物語は終了する。

  • 鉄人28号 さん

    ☆☆☆☆ 5回目。S62.2.12 H13.3.20 H23.6.28 H30.2.9

  • hit4papa さん

    千草検事と、刑事たちが地道な捜査で、アリバイを崩していくという本格ミステリです。見破るのには難易度の高いトリックを楽しむことができます。各章冒頭の正体不明の少女モノローグが、単なる謎解きに終わらせない味わいを感じさせます。千草検事がそれほど魅力的ではないのが難点でしょうか。

  • 山下哲実 さん

    昭和30年代に書かれただけあって、読み始めは古臭い感じがしました。しかし、読み進めていくうちに面白さがじわじわと感じられる小説でした。なかなかハラハラさせるストーリー展開は絶妙です。

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人物・団体紹介

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土屋隆夫

1917年、長野県生まれ。49年、短篇「『罪ふかき死』の構図」でデビュー。58年、長篇第一作『天狗の面』を発表。以降、寡作ながら論理性の高いミステリ作品を執筆し続ける。63年、千草検事シリーズ第一作『影の告発』で第十六回日本推理作家協会賞受賞。2002年、第五回日本ミステリー文学大賞受賞。11年死去

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