ヒポクラテス医学論集 岩波文庫

國方栄二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003390122
ISBN 10 : 4003390121
フォーマット
出版社
発行年月
2022年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
372p;15

内容詳細

「人生は短く、医術は長い」―。臨床の蓄積により修得できる医術を唱え、医を迷信から解き放った古代ギリシアの医聖ヒポクラテス。その診断や治療の手法は、今日の医学の精神にもつながるものである。「古い医術について」「空気、水、場所について」「誓い」「箴言」などの代表作10篇を収録。「ヒポクラテス伝」を付す。

目次 : 古い医術について/ 空気、水、場所について/ 神聖病について/ 技術について/ 人間の自然本性について/ 誓い/ 法/ 医師の心得/ 箴言/ 夢について/ 付録 ヒポクラテス伝

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    四体液説をベースにしつつも膨大な観察からの分析を記した医学書。首を捻る箇所もあるが地域の気候条件とそこで多く、見受けられる病気との関連性、食と運動に対しての病気との繋がりと治し方、病気の前兆などの指摘が導かれたのが凄い。しかし、そこかしこに理論だけをこねくり回し、観察をしようとしないソフィストへの苦言が呈されているので「医術界もソフィストの扱いには苦労したんだな・・・」と苦笑せざるを得ない。そしてお医者さんの大原則として有名な「ヒポクラテスの誓い」が実はヒポクラテス作かが疑問視されているという註は魂消た。

  • Bashlier さん

    4/5 医学の源泉に触れる独特な秀作。2500年の時を超えて受け継がれる知たらしめたものは異常なまでの観察眼。便利な電子医療機器が無く、知覚によって患者の病理の原因を判断するしかない時代。”霧の深い土地では肺病が多い”など気候条件と病理の関連性、運動習慣や食事など生活習慣が健康状態と深く結びついていることを考察します。最も驚くのは”肺がんの前には指が腫れ上がるヒポクラテス指”など、重篤な症状の兆しを整理している点。現代でも通ずる医学的発展の一部は25世紀前に成し遂げられていたことになります。

  • CCC さん

    ヒポクラテスの書いた文、ということになっているけれどそうじゃないっぽい話が多い。有名なヒポクラテスの誓いも他の人が書いたことが有力視されているらしい。驚きだった。中身というか考え方は、医食同源とか医は仁術みたいな発想に近い気がした。因果どころか相関もあやしい根拠が分からない論も多いが、意外とバランス志向。

  • 火吹き山の魔法使い さん

    ギリシャの医聖と呼ばれるヒポクラテスの代表作10編を収録した作品。 病気の治療をそれまでの呪術や祈祷によるものから、 観察や経験による治療を実践した人で、臨床医学の祖ともされる。 治療の内容に関しては今日の科学的見地からは当然見るに耐えない物だろうが、古代ギリシャの時代に既にその地の風土病に関する考察や、医師としての職業意識の在り方などをなどを広め、後世に残したらしい。 本編とは関係なくネットで調べただけだが、この人の死後、臨床医学の技術は廃れ、ヒポクラテスが生前医学を進めたのと同じくらい後退したそうだ。

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