100万回の言い訳 新潮文庫

唯川恵

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101334295
ISBN 10 : 4101334293
フォーマット
出版社
発行年月
2006年06月
日本
追加情報
:
16cm,512p

内容詳細

知り合った頃、この人と恋人になりたいと思った。恋人になったら、結婚したいと思った。夫婦になった今、次はどうすればいいのだろう―。士郎と結子は結婚七年。平穏な生活で仲は悪くない、だけど何か足りない。ところが思いがけない事による別居生活が始まって、ふたりは…。離れて、恋をして、再び問う夫婦の意味。結婚に悩めるあなたの胸に、静かな波紋を呼び起こす長篇小説。

【著者紹介】
唯川恵 : 1955(昭和30)年、金沢市生れ。銀行勤務などを経て、’84年「海色の午後」でコバルト・ノベル大賞を受賞。恋愛小説やエッセイで、多くの読者の共感を集めている。2002(平成14)年、『肩ごしの恋人』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • とし さん

    唯川恵さんの小説初読み、タイトルと内容のギャップに戸惑いつつも何時の間にか読み了。結子の母の結婚観になるほどと、「お父さんと40年以上夫婦をやってきたけど、まだわからないわ」「結論なんて出ないわね。きっと夫婦に結論なんて無いから・・・・」志木子のような人が幸せなのか、陸人さんのような生き方が良いのか、男性と女性、夫婦て色々なんですよね。

  • mariya926 さん

    佐々木正美先生の本に豊かになると人のせいにするようになるって読んだばかりだったので、人のせいにする=言い訳なんだなと思いながら読みました。主人公夫婦は妊活を始めようとした瞬間に上の階が火事なり、別居生活になった途端に言い訳をしながら不倫に走ります(笑)夫婦共々不倫をしているから今までの小説とは違った見方ができます。確かに子どもがいなくて別居を始めてそれで生活が成り立ってしまったら夫婦って関係を見直すようになりますね。主人公が伊島に会いに行った瞬間に終わったなと思いましたが、一番いい方法で破綻したと思います

  • 扉のこちら側 さん

    2016年320冊め。考えが足りないというか「おぼこい」せいで10代でシングルマザーになった志木子が、後半でその人柄の良さ故に幸せへ踏み出すのだが、でも自分自身がこうなりたいとは思えなかった。同じく考えてはいるものの空回りしながら不倫に踏み込んでしまった結子の方が自分に近い気がする。結末は綺麗にまとまりすぎた気もするけれど、ハッピーエンドは嫌いじゃない。

  • ユザキ部長 さん

    人は時代時代で変化する諸行無常。ひどく暴力的な意見で全てがあてはまらないと思う。(子供を)望んでも恵まれない人もいるし居ても気にしない夫婦もいる。が、赤の他人通しの男と女は子供を通して家族になる。居ないと小銭を遣う。W不倫はもちろん悪いことだが必然なのか。小銭もちはよくない。かといって貯蓄にまわせるワケでもない。多少の借金に追われてるぐらいのほうが良いのかな?と、本とは全然関係のない感想。

  • やも さん

    夫婦ってなんだろう?恋するってなんだろう?生きるってなんだろう?積み上げた時間の延長にあるものはなんだろう?情熱はないかもしれないけれど、士郎と結婚して7年。そろそろ子供を…と結子が考えた所から話は始まる。四十にして惑わずって聞くけど、それが如何に難しいことか分かる。夫婦が全てじゃないし、かと言って蔑ろにしたい訳では無い。このまま枯れたい訳でも、1人になりたい訳でもない。2人を取り巻く人物達それぞれも面白かったけど、ぽっと出が活躍してしまうのがいただけない。結子があいつに惹かれた所だけがひっかかったかな。

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人物・団体紹介

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唯川恵

1955(昭和30)年、石川県金沢市生まれ。銀行勤務を経て、1984年「海色の午後」でコバルト・ノベル大賞を受賞。恋愛小説やエッセイで、多くの読者の支持を得る。2002(平成14)年『肩ごしの恋人』で直木賞、2008年『愛に似たもの』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載され

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