悪口ってなんだろう ちくまプリマー新書

和泉悠

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480684592
ISBN 10 : 448068459X
フォーマット
出版社
発行年月
2023年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
和泉悠 ,  
追加情報
:
160p;18

内容詳細

悪口はどうして悪いのか。友だち同士の軽口とはなにが違うのか。悪口を言うことはなぜ面白いのか。負の側面から人間の本質に迫る。

目次 : 1 悪口はどうして悪いのか(人を傷つけるから悪いのか/ 悪意があるから悪いのか/ 人のランクを下げるから悪い ほか)/ 2 どこからどこまでが悪口なのか(口が悪い/ お互い様/ あだ名と悪口ライセンス ほか)/ 3 悪口はどうして面白いのか(笑いと悪口/ 悪口の脳研究/ 狩猟採集民の悪口 ほか)

【著者紹介】
和泉悠 : 1983年生まれ。University of Maryland,College Park,PhD(博士号)。現在、南山大学人文学部人類文化学科准教授。南山大学言語学研究センター長。専門分野は、言語哲学、意味論。特に日本語と英語を比較しながら名詞表現を研究。また、言語のダークサイドに興味があり、罵詈雑言をはじめ、差別語、ヘイトスピーチの仕組みとその倫理的帰結についての研究も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ひめぴょん さん

    悪口を哲学する本。なかなか面白い考察をしている本でした。結局のところ人に優劣はないということをきちんと意識できていれば悪口ではなく、事実を言っているだけということになるのかと。以下は文中引用。 悪口とは誰かと比較して人を劣った存在だということ。悪口は社会の中でしか存在しえない。悪口が悪いのは、序列を作り出し、誰かを劣った存在として取り扱うのは悪いことだから。とはいえ、人間は比較せずにはいられない。事実を数値化した記述によるランキングには優劣はない。そこに何らかの価値を加えると、優劣のランキングになる。そう

  • たぬ さん

    ☆3.5 結局は言う側と言われる側の関係性だなあ。AさんとBさんが一緒にいる場でAさんだけを褒める。すると褒められていないBさんは「私はAさんより劣っているんだ…」と思ってしまう。弱者をさらに貶める、踏みつける目的での悪口じゃなく強者に対抗するための悪口というのはいいなと思った。

  • 活字スキー さん

    大丈夫。ちくまプリマー新書だよ。というわけで、タイトルで興味を持ったらとりあえず読んで損なし。言葉は便利なもの、だからこそ取り扱いには注意しなければならない。誰もがいつでもどこでも好き勝手放題に言葉を垂れ流すことが可能となったSNS時代において、悪口とうまく付き合えるかどうかはとても重要なスキルだ。ただ口が悪いのとは違うのか。他人を攻撃することが悪いのか。様々な切り口でほどよく悪口というものを捉え直し、より適切に扱うためのやさしい手引き。

  • spatz さん

    悪口、とはなんだろう。 つきつめてみるとこんなに深い。簡単に語れない。悪口=悪いこと、否定すべきダメな行為、と簡単にくくれない。 悪口は人間のサガ。人間とはそういうもの。 言葉は生き物だから、意味や定義を一義的にきめてかかることはできない。常に、文脈や関係性できまる、やはりそうだなと再確認。 顔を見ないやりとりが圧倒的に増えている昨今、言葉のもつ力と意味を、いまいちど立ち止まって考えてみる機会になる。 子供たち、若者たち、教育に携わる人たち、にとくによいかもしれません。

  • れい さん

    【図書館】平等たらしめるために使うのが悪口である。らしいのだが、昨今のいじめはそれに当てはまらない。ニワトリが自分がより優位であることを確認するために下位の鶏を突く、という方が当てはまる気がする。或いは憂さばらし。周りは巻き込まれたくないので見ぬふり。チンパンジー社会では1から最後まできっちりと順位付けがある。みな平等は実現するのだろうか。権力者を暴走させないために悪口は必要とか。権力を持てばそれを口封じさせることもできるからなぁ。悪口は無くならないというところは私も同意する。

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和泉悠

1983年生まれ。University of Maryland,College Park,PhD(博士号)。現在、南山大学人文学部人類文化学科准教授。南山大学言語学研究センター長。専門分野は、言語哲学、意味論。特に日本語と英語を比較しながら名詞表現を研究。また、言語のダークサイドに興味があり、罵詈雑

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