スワン 角川文庫

呉勝浩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041127575
ISBN 10 : 4041127572
フォーマット
出版社
発行年月
2022年07月
日本
追加情報
:
448p;15

内容詳細

ショッピングモール「スワン」で無差別銃撃事件が発生した。死傷者40名に迫る大惨事を生き残った高校生のいずみは、同じ事件の被害者で同級生の小梢から、保身のために他人を見捨てたことを暴露される。被害者から一転して非難の的になったいずみのもとに、ある日1通の招待状が届いた。5人の事件関係者が集められた「お茶会」の目的は、残された謎の解明だというが…。文学賞2冠に輝いた、慟哭必至のミステリ。日本推理作家協会賞、吉川英治文学新人賞受賞。

【著者紹介】
呉勝浩 : 1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。2015年「道徳の時間」で第61回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。18年に『白い衝動』で第20回大藪春彦賞を、20年に『スワン』で第41回吉川英治文学新人賞、第73回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ナルピーチ さん

    ショッピングモールで起きた無差別銃撃事件。多数の死者がでた中、生き延びる事が出来た人々によって語られる物語。それは事件の裏で起きていたもう一つの“真実”をあばき出し、闇へと葬られていた新たな“真相”を呼び起こす。そして表題の『スワン』が意味する“真意”へと繋がっていく。“悲劇のその後”を痛ましく描き、悲哀の叫びが容赦なく伝わる。その状況を経験した者にしか分からない苦悩。歪んだ報道の在り方、最も罰を受けるべき者は犯人なのに。なぜだろう…対をなす二羽の白鳥が優雅に湖面を踊る姿を無性に見てみたいと思った。

  • イアン さん

    ★★★★★★★★☆☆ミステリ二冠に輝いた呉勝浩の長編。大型ショッピングモール「スワン」で21名の死者を出す無差別テロが発生する。九死に一生を得ながら世間の批判に晒された高校生・いずみの元に届いたのは、事件の生存者を集めた「お茶会」への招待状だった…。あの日、あの場所で何が起こっていたのか。誰が嘘をつき、何を語らなかったのか。一人の老婆の死の真相を解き明かすために、更に意外な事実が浮かび上がる。その緻密な構成に瞠目した。生存者は幸せを享受してはいけないのか。白鳥の湖の調べに乗せて織り成す、少女の再生の物語。

  • のり さん

    ショッピングモールで起きた無差別殺人・犯人の動機は身勝手なものだった。世間の批判は犯人へと向いたが、やがて生き残った被害者の行動に矛先が変わった。そんな折に関係者5人が集められ、事件での時系列の行動を元に解明を求められるが、それぞれ何か隠している感が漂う。命を落とした者の無念・残された者の悲痛。事件前の心持ちにはもう戻れないが、少しでも日常を取り戻して欲しい。

  • H!deking さん

    という訳で、待ちに待った文庫化です。やっぱり期待を裏切らないですね。いや、期待の斜め上からきますね。さすがです。ショッピングモールでおこる無差別大量殺人事件から始まり、犯人グループは自殺。生き残った被害者たち側の目線でその日に何があったのかが明らかになっていきます。リーダビリティは相変わらずですがプロットが最高ですね。モヤモヤして一気読みでした。年ベス入り決定!

  • stobe1904 さん

    【銃乱射事件後を描くクライムノベル】ショッピングモールのスワンで銃乱射事件が発生した。犯人は自死したが、生存者の一人で高校生のいづみは事件を語らうお茶会に誘われ、足を運ぶが…。銃乱射事件という非条理な状況下で生き延びるために取った行動や隠したことが、明らかになるさまは圧巻。バレエの白鳥の湖になぞらえたような、いづみの事件と向き合い、再生していく姿がとても印象的。重い読後感だが、魂を揺さぶられるような読み応え十分な作品だった。★★★★★

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呉勝浩

1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。2015年『道徳の時間』で第61回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。18年『白い衝動』で第20回大藪春彦賞、20年『スワン』で第41回吉川英治文学新人賞と第73回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞

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