カオスノート

吾妻ひでお

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784781612423
ISBN 10 : 4781612423
フォーマット
発行年月
2014年09月
日本
追加情報
:
254p;19

内容詳細

「楽しんで描きました」(吾妻)


失踪日記、アル中病棟、そしてカオスノートへ。
吾妻ひでおの真骨頂、めくるめくセンス・オブ・ナンセンス。


天才・吾妻先生の一人大喜利。不意に訪れるオチと、いつもの可愛い女の子。
妙に居心地の良い、ソフトカオスの世界です。
──高橋留美子(漫画家)


「何もかもめんどくさい病」が、日々の生活の中で時々むくりと頭をもたげるのだが、
ちょうどそんな状態の時に、この箱庭のようなアズマワールドは沁みた。
特に「崖シリーズ」が大好きです。
──吉田戦車(漫画家)


『失踪日記』から一切の実存が消え、『不条理日記』から一切のパロディが消えた、
絶対的無意味の結晶体。吾妻ひでおの最高傑作がまた現れた!
──東浩紀(作家・思想家)


【よくある質問】
──新作ですか?
吾妻 8割方、『アル中病棟』の後に描きました。
──エッセイ漫画ですか?
吾妻 日記風ですが、ナンセンスギャグです。
──マニアックな内容でしょうか。
吾妻 そんなことないですよ。
──シラフで描かれたんですか。
吾妻 もちろんです。
──こういう幻覚を見ていたとか。
吾妻 完全に創作です。
──読者に一言。
吾妻 楽しんでもらえれば幸いです。


著者 :吾妻ひでお 1950年2月6日、北海道生まれ。
上京後就職するもほどなく退社。漫画家板井れんたろう氏のアシスタントを務め69年にデビュー後、『ふたりと5人』『やけくそ天使』などのギャグ、『パラレル狂室』『メチル・メタフィジーク』『不条理日記』(=79年、第10回日本SF大会星雲賞コミック部門受賞)などの不条理・SF、『陽射し』『海から来た機械』などのエロティックな美少女ものなど様々な作風で各方面から絶大な支持を得る。『ななこSOS』『オリンポスのポロン』はアニメ化された(両作品とも05年に早川文庫で復刊)。89年に突然失踪、その顛末は05年『失踪日記』として発表され、第34回日本漫画家協会賞大賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第37回日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門を受賞。近作に『うつうつひでお日記』『ぶらぶらひでお絵日記』『逃亡日記』『地を這う魚』『実録! あるこーる白書』(西原理恵子と共著)、Azuma Hideo Best Selectionシリーズ、『失踪日記2 アル中病棟』等。


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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    不条理マンガのカンヅメ。なかなか怖いのもあるけれど、吾妻先生の絵はそれを感じさせず、ナンセンスの領域にとどめてくれる。端正なタッチはますます流暢に流れていて、「アル中病棟」の過去があったことを感じさせない。これだけの発想を作品にするには、どんな努力がかくれているのだろうと思うと、ちょっと頭が下がる。過去の作品も読み直してみようかな。

  • ハイランド さん

    「不条理日記」から35年、ナンセンスギャグの吾妻ひでおが帰ってきた。あいかわらずの意味の無さ、表現の無意識の底に隠された意図を探りたくなる漫画である。世界観がファンにはたまらん。「夜の魚」の頃の出口の無い暗い閉塞感は消え、全盛期の切れ味が戻ってきたようだ。絵は残念ながら若干勢いを失ったか。筆者は、ギャグ漫画家の多くが陥る創作地獄にどっぷりと嵌り、失踪・ホームレス生活・アル中による入院という、下手な無頼派の小説家など裸足で逃げ出すような凄まじい経験を経て、一線に戻ってきたのだから凄い。再び注目の作家である。

  • ホークス さん

    再読。吾妻ひでおは、時々摂取したくなるサプリ的な作家の一人だ。本書はお馴染みの要素満載の小品集で一コマ漫画も多い。美少女たちの惚けた様な表情、足元から常に崩れつつある現実、浮遊する得体の知れない者共、アル中ネタなどシュールな楽屋落ち。どこがサプリなのか?諸行無常と言い聞かせても依存心は捨てきれず、この不安は死ぬまで続く。これに効くのは思い切り壊れた世界、理解不能な世界である。ドラッグ的な力で現実を相対化し、執着の呪いを鎮めてくれる。吾妻ひでおは全て承知で創作している様に思われるのだ。

  • *すずらん* さん

    混沌と書いてカオスと読む。即ちヤバイ状態。吾妻さんにしか書けない、正にオンリーワンのカオス。厳かな美しささえ感じてしまう世界観です。そして細かい!漫画について詳しくないのですが、これだけ書き込むのに一体どれだけの労力を使ったのだろうと心配にすらなりました。それ故この吾妻カオスの世界を覗くのには、少しのパワーが要りました。おいそれと興味本位で覗くには失礼だと感じたからです。たまには血を流しながらも書きあげたという作者。ふと気が付くと、ギャグとしか思えない様なカオスを読みながら 私も血の涙を流しているのでした

  • sin さん

    カオスの音:)「お帰りー御主人」散歩る・漂流・崖を登る・旅の途中でしょ?そう今年は昭和89年…ゾンビ・首つり・背後霊 JKそしてJKまたJK!素麺・素麺また素麺・振り返れば焼きそば(:あとあがく

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人物・団体紹介

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吾妻ひでお

1950年2月6日北海道生まれ。1968年上京。1969年『リングサイド・クレージー』(「月刊まんが王」秋田書店)でデビュー。1978年に「別冊奇想天外」に発表した『不条理日記』は第10回星雲賞コミック部門を受賞しSFファンやマンガマニアの支持を集めた。1989年以降二度にわたって失踪、1998年に

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