ヨーロッパ近代史 ちくま新書

君塚直隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480071880
ISBN 10 : 4480071881
フォーマット
出版社
発行年月
2019年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
352p;18

内容詳細

なぜヨーロッパは世界を席巻することができたのか。「宗教と科学の相剋」という視点から、ルネサンスに始まり第一次世界大戦に終わる激動の五〇〇年を一望する。

【著者紹介】
君塚直隆 : 1967年生まれ。立教大学文学部史学科卒業。英国オックスフォード大学セント・アントニーズ・コレッジ留学。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。博士(史学)。東京大学客員助教授、神奈川県立外語短期大学教授などを経て、関東学院大学国際文化学部教授。専攻はイギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史。著書に『立憲君主制の現在』(新潮選書、サントリー学芸賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    ルネサンスから第一次世界大戦までのヨーロッパの歴史をダ・ヴィンチ、ルターからレーニンまでそれぞれの時代を代表する人物を通して概観した一冊。伝記として読める一方で、ヨーロッパ近代化の流れをも掴めるという意味で一粒で二度美味しい造りとなっている。本書で近代のポイントと挙げられているのは「宗教と科学」の関係と「個人」の発見。あと個人を通して歴史を見るという構成から、一部重大な割には記述の薄い部分もあるように思えた。フランス革命とか世界大戦とか。ただ通史として読むよりは遥かに面白いので、一気に読み切りました。

  • 樋口佳之 さん

    ナポレオン戦争はヨーロッパ中で五〇〇万人以上の命を奪う大惨事であった。これより一世紀後の第一次世界大戦(一九一四〜一八年)が八〇〇万から一〇〇〇万人の戦死者を出したのに比べても、その壮絶さがわかる/人物を連ねていく構成は読み物として咀嚼しやすいし、世界史勉強中の方の副読本にもなるのでは。/ただ最近読んだ本との関係で、奴隷制度についてはその廃止に触れているのみです。切り口は面白いですが、視野はオーソドックスなヨーロッパ近代史だと思います。

  • skunk_c さん

    ルネサンスから第1次世界大戦までの時期について、8人の人物をそれぞれの象徴として位置付け、その評伝を軸に歴史を語るという、いわゆる通史とは異なるスタイルで叙述される。このためとても生き生きとした歴史書となっている。特にフランス革命期の代表を行政官僚としてのゲーテにするという着目は、その歴史を相対化する点で斬新。これはおそらく著者が革命という悲劇を伴う変革方式に批判的なせいとも思える。ただ、残念なのはヨーロッパの対外膨張、特に南北アメリカ大陸の果たした役割についてやや弱いこと。あえて省いたのかもしれないが。

  • trazom さん

    ヨーロッパ史は、時間軸と空間軸の双方をきちんと押さえないと事柄の連関をつかみにくいものだが、この本は、15世紀から20世紀のヨーロッパの姿を俯瞰できる見事な「語り物」になっている。「宗教と科学の相剋」というのが切り口だが、8つの章それぞれを代表する人物の選定が絶妙である。特に、18〜19世紀を描くのに、ヴォルテール、ゲーテ、ダーウィンと続く人選は成程と唸らされる。知っている歴史的事実が、これらの人物を媒介として、見事に生き生きと紡ぎ出される。世界史では、美術に比べて扱いの低い音楽史が活躍するのも、嬉しい。

  • ユーカ さん

    「宗教と科学の相克」という視点から、近代ヨーロッパを眺める。15世紀ルネサンスの時代から、第一次世界大戦後までを8章に分け、一つの章につき一人の歴史的重要人物を立て、その人生から時代性を読み解くような構成。ダ・ヴィンチ、ルター、ガリレオ、ロック、ヴォルテール、ゲーテ、ダーウィン、レーニン。今まで一般常識として知っていた彼らの業績が、彼らの一側面を捉えただけのものだということがよく分かる。また、宗教に大きく影響されてきた、政治や戦争の流れが掴みやすい。宗教戦争周辺を知りたい世界史初心者の方にオススメ。

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