思い出トランプ 新潮文庫

向田邦子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101294025
ISBN 10 : 410129402X
フォーマット
出版社
発行年月
1983年05月
日本
追加情報
:
16cm,225p

商品説明

日常生活の中で、誰もがもっている狡さや弱さ、うしろめたさを人間を愛しむ眼で巧みに捉えた、直木賞受賞作など連作13編を収録。

<向田邦子>(1929-1981)東京生れ。実践女子専門学校(現実践女子大学)卒。人気TV番組「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」など数多くの脚本を執筆する。1980年『思い出トランプ』に収録の「花の名前」他2作で直木賞受賞。著書に『父の詫び状』『男どき女どき』など。1981年8月22日、台湾旅行中、飛行機事故で死去。

内容詳細

浮気の相手であった部下の結婚式に、妻と出席する男。おきゃんで、かわうそのような残忍さを持つ人妻。毒牙を心に抱くエリートサラリーマン。やむを得ない事故で、子どもの指を切ってしまった母親など―日常生活の中で、誰もがひとつやふたつは持っている弱さや、狡さ、後ろめたさを、人間の愛しさとして捉えた13編。直木賞受賞作「花の名前」「犬小屋」「かわうそ」を収録。

【著者紹介】
向田邦子 : 1929‐1981。1929(昭和4)年、東京生れ。実践女子専門学校(現実践女子大学)卒。人気TV番組「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」など数多くの脚本を執筆する。’80年『思い出トランプ』に収録の「花の名前」他2作で直木賞受賞。著書に『父の詫び状』『男どき女どき』など。’81年8月22日、台湾旅行中、飛行機事故で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ehirano1 さん

    「犬小屋」について。ホンワカした話と思いきや、終盤に斜め上の展開で暗転しますが読後感は決して悪くはなく、ノスタルジックな思いでエンディングを迎えます。「想い」は「重い」のでなかなか時間が掛かるものですね。

  • ykmmr (^_^) さん

    向田さん初読。『思い出トランプ』と言う、綺麗&ハッピーな中身を連想させるが、実は中身はダーク。人間の醜さ・儚さ・正直さ・ダークさを描いているのだが、その内容は重層で、人間の闇・らしさそのものなのに、それを颯爽とささっと、ある意味爽やかに書いていて、中々読みやすい。ストーリーの作り方も上手く、色々な展開が楽しめる。人間は、『誠実』に生きようとしているが、実は何処か『正直』にも生きているんだよね。まあ、時代が『昭和』なのは仕方ない。その時代に書かれたし。私を含めて、『昭和』の生活をあまり知らない人もいるし。

  • masa@レビューお休み中 さん

    人生はまるでトランプのようだ。劇的な大逆転があったり、手札通りの手堅い人生があったり、引いてしまったジョーカーを手放せずにいたりすることがある。向田邦子の鋭利で怜悧な人間の機微を描いた13篇の物語は、読むほどにひたひたと怖さが募っていく。脳卒中で倒れた宅二と、その世話をする妻の厚子の一日を描いた『かわうそ』。社長である庄治が、就職の面接に来たトヨ子にマンションをあてがった様子を描いた『だらだら坂』。どの物語も不穏な出だしではじまり、不穏な状態のまま収束していく。人生とは所詮そんなものといわんばかりに…。

  • 射手座の天使あきちゃん さん

    読友様お奨め本  トランプのエースからキングになぞらえて13の短編を収録(ラストのタイトルが「ダウト」とは小粋)  男と女、親戚・家族、色々な人間関係の内に秘めた嫉妬・愛憎・恩讐・後悔などを味わう大人の読み物でした(笑)  精神的に子供のわたくしは尻込みしてしまいました! <(^_^;  それと面白かったけど年代的にギャラリーで白黒写真を見せられた感じになりましたね(笑)

  • kinkin さん

    携帯もネットもなかった時代、でもそれなりに幸せだった昭和を丁寧に切り取った短編の数々は、何度でも読み返すことができる。

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人物・団体紹介

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向田邦子

1929(昭和4)年、東京生まれ。実践女子専門学校国語科卒業。映画雑誌編集記者を経て放送作家になりラジオ・テレビで活躍。80年に初めての短篇小説「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第83回直木賞を受賞し作家活動に入ったが、81年8月航空機事故で急逝

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