『男はつらいよ』の幸福論 寅さんが僕らに教えてくれたこと

名越康文

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784822251420
ISBN 10 : 482225142X
フォーマット
出版社
発行年月
2016年02月
日本
追加情報
:
238p;20

内容詳細

何かと複雑で、ストレスだらけの世の中。疲れを感じたら、映画『男はつらいよ』を観る。すると、フッと心が軽くなる。そんな人が増えています。最終作から20年の月日がたち、今あらためて注目される寅さんの言葉に、耳を傾けてみませんか?精神科医が『男はつらいよ』全48作をつぶさに観て発見した、今を生きる日本人が幸せになる知恵。

目次 : 第1章 寅さんが結婚できないのは「草食男子」だから?/ 第2章 マドンナに学ぶアラフォー女の幸せのつかみ方/ 第3章 無口な「昭和のお父さん」も恋をする/ 第4章 時間に追われる人はたまに「寅さん」になってみよう/ 第5章 プロポーズするのがこわい男たち(寅さん含む)/ 第6章 出会っては別れ、別れては出会う時間の中で

【著者紹介】
名越康文 : 1960年、奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業後、大阪府立中宮病院(現大阪府立精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、1999年に同病院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おさむ さん

    先日観たBSの没後20年の特番に出ていた名越先生。精神医学からみた分析よりも先生の「寅さん愛」が溢れる本でした。ちょうど日本の家族のありようが大きく変わって行く時代の流れに、映画のテーマがあっていたのも人気の一因なのでしょう。「寅さんは菩薩様。修行は経ているが、まだ悟りを得ていない、我々人間と近しい存在。人々と一緒に悩み、苦しみ、欲にまみれて、笑い合う。そして共に歩むうちに我々の心は、いつの間にかそれまでより拾い見地に立てるよう成長している」名越先生のこんな解釈に思わず同感しました。

  • 明るい表通りで🎶 さん

    『男はつらいよ』の幸福論/満男「伯父さん、人間てさ、人間は何のために生きてんのかな?」 寅「難しいこと聞くな、、、。何というかな、ああ生まれてきてよかったって思うことが何べんかあるだろう。そのために生きてんじゃねえか」 満男「ふーん」 寅「そのうちおまえにもそういうときがくるよ、な? まあ、がんばれ」(第39作『寅次郎物語』より)

  • 明るい表通りで🎶 さん

    基定欠損(きていけっそん)http://shinri.starfree.jp/v_personality_basic_fault.html 「寅さんのように幼少期に愛されずに育ったために、恋愛など相手と関係を構築できなくなること」。精神科医の著者が、寅さんの「男はつらいよ」48作品の名場面を幸福論の立場で語る。また映画観たくなった。

  • わんつーろっく さん

    寅さんファンとしては、どのシーンも目に浮かび、懐かしく回想しながら、あのときの寅さん、マドンナたちの科白から、心のうちを精神科医の視点から読み解いている。所有し合う関係ではなく、出会いと別れを繰り返す関係しか築けない寅さん、基底欠損っていうんだって。時代を映し出すマドンナの生き方や、時間に追われるサラリーマンが寅さんに憧れる心理。名越先生の寅さん愛が感じられる考察だった。

  • Nobuko さん

    『男はつらいよ』は子供の頃、テレビでやってたなぁ〜。くらいの印象しかなく、本文中に出てくるマドンナ役の女優さんはわかっても、他の俳優さんは殆どわかりませんでした。ただあちこち行って、柴又に帰ってきて、どんちゃん騒ぎがあって、また旅に出るみたいなただの喜劇かと。でも、一作品すら真面目に観ていない私にも先生の解説は面白く、一度全作見たいと思いました。最後の日常における出会いと別れには「ハッ」とさせられました。「行ってきます」と「ただいま」は線でなく、円(縁)で生きる大切な儀式だと思います。

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名越康文

1960年奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学、龍谷大学客員教授。近畿大学医学部卒業後、大阪精神医療センターにて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、1999年に同病院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーターを務め、映画評論・漫画分析など、さまざまな分野で活躍中(本

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