妻と娘二人が選んだ「吉野弘の詩」

吉野弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784791768561
ISBN 10 : 4791768566
フォーマット
出版社
発行年月
2015年04月
日本
追加情報
:
151p;19

内容詳細

ご遺族の全面協力のもと、吉野弘の濃密で感動的な世界を緊急出版!

その詩人の訃報が各種メディアに大きく取り上げられ、
一周忌を前に放映されたテレビ番組が日本を揺さぶり、改めて読者の心を奪った。
NHKクローズアップ現代で取り上げられた「祝婚歌」「虹の足」「生命は」「夕焼け」を収録。
◆目次 妻・喜美子が選ぶ
さよなら/或る朝/虹の足/生命は/祝婚歌/身も心も/夏の夜の子守歌/仕事/伝道/一年生/譲る/秋の・・・
長女・奈々子が選ぶ
みみずまし/熟れる一日/石仏/雪の日に/船は魚になりたがる・・・・・・
次女・万奈が選ぶ*謀叛/素直な疑問符/眼・空・恋/早春のバスの中で/一番高いところから/二月の小舟/草・・・・・・

★他にも、代表作・話題作*奈々子に/i was born/夕焼け/茶の花おぼえがきなども収録――。

【著者紹介】
吉野弘 : 1926‐2014年。山形県酒田市生まれ。詩人。全国の小学校をはじめ、校歌も多数作詞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • やすらぎ さん

    艶やかな花の影に自らの清らかさは隠れてしまう。心身の健康と自分を愛する心を見失えば、敬うことさえできないと背中が教えてくれた。見えているようで見えない幸福がある。根や茎や葉に支えられて花は咲いている。正しさが人を傷つけることもある。過ちが正しさを生むこともある。生きるとは悲しいことなのだろうか。大粒の雨が降ればいつか雲の切れ間から光が射す。乾いたハンカチが夕陽に照らされて風に靡いている。人それぞれ置かれた場所で詩を手に取る。大切な方々との思い出に支えられ、今が在るという尊さに、それぞれの道は結ばれていく。

  • モリー さん

    家族が選んだ詩で編まれていることに興味を惹かれました。家族へ愛情が注ぎ込まれていると感じられる詩が選ばれているように感じます。同時に、普段から接していた夫への、あるいは父への愛情や尊敬の念も感じられるのです。人間、吉野弘の魅力がギュッと詰まった詩集だと思います。

  • 森の三時 さん

    吉野弘さんの詩にはじめて出会ったのは、たしか中学生だったか、教科書に載っていた「夕焼け」であったと思います。大人になってからも「奈々子に」や「祝婚歌」に触れ、優しい詩を書く方だと思っていました。この詩集は、妻と娘さんが選んだものだそうです。発表された詩たちは、作者の手を離れ、思いも寄らない人達に愛や慰めや勇気を与えて、受けとめた人の中で別の命を生きていますが、詩人の人間性を知る家族ならではの、愛着や郷愁があるとのことです。あとがきに長女奈々子さんの「奈々子に」に対する思いが記されていてじーんとしました。

  • けんとまん1007 さん

    ご家族が選ばれた吉野さんの詩。三人三様の選び方が、何とかなく伝わってくる。それでも共通するのは、吉野さんの詩自体の持っている力と、ご家族ならではものがあるからだと思う。何度読んでも、吉野さんの詩は、やさしい平易なことばで紡がれていながら、その奥行きや広がりを感じるのはなぜなのだろう。こころが穏やかになりながらも、希望が湧いてくる。

  • まいぽん さん

    ことばが透明に身の内に届いて、すっと広がる感じ。久しぶりに詩を読んで思い出す感覚。吉野弘さんの奥さまと2人のお嬢さんが選んだ作品から編まれた詩集です。それぞれの選択から、夫を娘を、父を母を思う気持ちが伝わり感じ入ります。奈々子さんによるあとがきに挙げられた詩人20歳頃の「愛を人々の上に」という一編。20歳の吉野弘さんの中に既にあり、生涯を通して変わらずに守り、歌い続けられた歌のようなこの詩に、いつでも素直に向き合いたい。みんながこの歌に耳を傾けてほしい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

吉野弘

1926年、山形県酒田市生まれ。詩人。帝国石油勤務、コピーライターを経て文筆業に。「櫂」同人。詩集に、『感傷旅行』(読売文学賞)、『自然渋滞』(詩歌文学館賞)など。2014年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品