ラ・マルセイエーズ物語 国歌の成立と変容

吉田進

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121011916
ISBN 10 : 4121011910
フォーマット
出版社
発行年月
1994年06月
日本
追加情報
:
242p;18

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読書メーターレビュー

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  • おMP夫人 さん

    いざ祖国の子らよ、栄光の日は来たれり! 世界で1、2を争う勇ましい国歌のラ・マルセイエーズ。日本がこれと張り合うなら「宇宙戦艦ヤマト」あたりを用意するしかないでしょう。1792年のストラスブール。パーティーでのムチャ振りから一夜で生まれた「ライン軍のための軍歌」が遠く離れた南仏の港町マルセイユに伝播し革命のテーマ曲となり紆余曲折の後、国歌となる経緯はもちろん、作者ルジェ・ド・リールの人生にも数奇なドラマがあります。音楽家の著者ならではの音楽ネタも多く、これがまた面白くみどころたくさんで満足しました。

  • 崩紫サロメ さん

    「作曲家」という立場からラ・マルセイエーズについて論じたもの。ゆえに、歴史学から見た「国歌の成立と変容」からすると違和感のある点や抜け落ちている点も多かったがそれはそれで面白い。貴族であるルジェ・ド・リールの作ったこの歌が革命歌となり、次第に「体制側」の歌と認識されていくこと、新たな革命歌としてインターナショナルが作られ、世界に広がっていくこと。ロシアや中国の革命時にもラ・マルセイエーズが歌われたことなど。

  • Nemorální lid さん

    武器を取れ、市民諸君!隊伍を整えよ!…歌詞が暴虐とも残酷とも言われるフランス国歌『ラ・マルセイエーズ』の歴史を追った当著であるが、国歌制定までの紆余曲折が凄まじい事を知り、更にフランス国歌の崇高性を確信出来たと思う。『虐げられた人々が、止むに止まれず立ち上がった時の自由の叫びが《ラ・マルセイエーズ》であった』(p.233)の通りで、フランスだけでなく諸外国でも多くの人々によって歌われてきた。作曲者ルジェ・ド・リールの天性とも言える名曲の影に眠る血の歴史こそ、決して風化させてはいけない"自由の歴史"である。

  • 鬼山とんぼ さん

    私はフランス系の会社に10年余り勤めていた。維新期に活躍した人物で一番好きなのは蝦夷共和国を目指した榎本武揚であり、佐々木譲が書いた『武揚伝』のラストで政府軍に投降する彼が「共和国、万歳」と叫び、仲間がラ・マルセイエーズを歌って送ったシーンに涙が止まらなかった。そして五稜郭戦争まで榎本と行動を共にした幕府の軍事顧問ブリュネを描いた佐藤賢一『ラ・ミッション』のラストでも、『武揚伝』の韻を踏むようにラ・マルセイエーズが流れている。裏面史を教えてくれているこの本を読めて嬉しく思っている。

  • dogu さん

    「ラ・マルセイエーズ」とその作者ルジェ・ド・リールが辿った数奇な歴史と運命。時代によって変化してきた受け留め方と変わらないもの。最初の旋律や詞・編曲から今への変遷など。

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人物・団体紹介

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吉田進

作曲家。1947年、東京に生まれる。1970年、慶應義塾大学経済学部卒業後、池内友次郎、大月玄之両氏に師事。1972年、渡仏。パリ国立高等音楽院対位法科(一等賞)、和声法科(二等賞)修了後、作曲科でオリヴィエ・メシアン氏に師事(一等賞)。パリ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたも

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