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大阪万博が日本の都市を変えた 工業文明の功罪と「輝く森」の誕生

吉村元男

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623077649
ISBN 10 : 4623077640
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一九七〇年、大阪万博。その開催のために切り開かれ、更地となった会場の跡地が森に生まれ変わるという奇跡は、いかにして可能になったのか。本書は、万国博覧会や都市における公園の歩みを通じて、今までの日本と世界の歴史を振り返り、これからの文明の姿を模索するものである。持続可能な生物多様性社会に向けた公園・都市・文明のあり方を、大阪万博および万博公園の計画に携わった環境プランナーである著者が、これまでの総括とともに提言する。

目次 : 第1部 大阪万博以前(日本は、万国博覧会とどうかかわったのか/ 内国博覧会から始まった万国博覧会/ 幻に終わった戦前の万国博覧会/ アジア初の万国博覧会―大阪万博開催/ 万博会場の設計思想)/ 第2部 大阪万博以後(「人と自然の新しい関係の再建」をめざした都市公園への転換/ 国立民族学博物館の誕生/ 太陽の塔は、残った/ 地球環境時代の新種の公園/ 巨大都市の功罪 ほか)

【著者紹介】
吉村元男 : 1937年11月京都市左京区生まれ。京都大学農学部林学科卒業(造園学専攻)。1968年環境事業計画研究所を設立し、代表取締役所長に就任。奈良女子大学、大阪大学、京都工芸繊維大学、鳥取大学などの非常勤講師を歴任。2001年3月環境事業計画研究所会長になり、同年4月鳥取環境大学環境情報学部環境デザイン学科教授に就任。2008年退職。「万博記念公園の森の基本設計」で日本造園学会賞、「鎮守の森の研究」で環境賞、都市公園での功労により北村賞などを受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 浅香山三郎

    公園や環境デザインの専門家が、大阪万博の位置付けを試みる。万博の跡地を人工の公園緑地(森林)として整備したこと(及びそこに至る過程)が、「持続可能な生物多様性社会」に向けた公園・都市・文明のあり方を考へる上で大きな意味をもつといふ話である。万博といふイベントそのものの歴史(第一部)、大阪万博以降の跡地利用を巡るせめぎあひ(第二部)といふ構成。万博会場の設計思想を論じた第5章、跡地利用の考へ方を提示した高山英華氏の役割を論じた第6章を面白く読んだ。

  • chang_ume

    まず大阪万博自体の設計思想について、西山卯三案から丹下健三案への転換を踏まえたうえに、万博跡地の活用について、丹下案「未来都市」から高山英華案「公園」への大胆な転換が描かれます。具体的な経緯は伏されていますが、もはや一種のクーデターではないかと感じさせる。また跡地に造成された「万博の森」が生物多様性を確保するために、植生など完全な人工配置だったことを「新種の公園」として画期的としますが、東西方向に延びる旧地形の尾根・谷を消去し、南北方向の軸を新たに設けた敷地計画にどうしても近代の桎梏を見てしまう。良書。

  • ちや

    大阪万博公園を良いとしているけど、大阪万博のおかげで周辺の都市開発が大きく進んでしまったわけで、大阪万博がなければ緑が保たれたと考えると、免罪符にはならないんじゃないか

  • takao

    万博跡地に30年でつくった人工の森

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