美しき汚れ アーサー・マンビーとヴィクトリア朝期女性労働者の表象

吉本和弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784861104428
ISBN 10 : 4861104424
フォーマット
出版社
発行年月
2015年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
263p;20

内容詳細

ヴィクトリア朝時代の弁護士アーサーと下層階級の女性労働者ハナとの階級を超えた愛情関係を、豊富な写真資料をもとに考察する。

【著者紹介】
吉本和弘 : 1985年広島大学大学院地域研究研究科修士課程修了、国際学修士。言語学修士(カリフォルニア大学ディヴィス校)。県立広島大学人間文化学部国際文化学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • くさてる さん

    19世紀後半のロンドンで出会った弁護士にして詩人のアーサーと最下層の雑役女中のハナの階級を越えた愛情関係、という冒頭の文を読んだときには、まさかこんな内容だとは思わず、途中から目を白黒させて読みました。フェチでS/Mで、歪んでいて欺瞞に満ちた二人の関係は、しかし間違いなく長く続いた生涯をかけた純愛なのです。当時の女性労働者の現実にも触れており、写真図版も多く読みやすいです。それにしても、いやはや事実は小説より奇なりとしか言いようがない興味深い内容でした。面白かった。

  • dilettante_k さん

    2015年刊。階級間婚姻がタブーとされたヴィクトリア朝で下層階級の女中と秘密裏に結婚した弁護士アーサー・マンビー。死後40年を経て開封された遺品に納められたのは、同時代の女性労働者たちと様ざまな姿態に扮した彼の妻、ハナを撮影した膨大な写真だった。女中姿をはじめ、男装などの異装、中流階級風と夫が望むまま撮影され、進んで夫の奴隷であることを求めたハナや女性労働者たちの「汚れた」姿から、マンビーの眼差し=写真に結節したヴィクトリア朝の階級、ジェンダー、人種観を探る。写真による他者観の形成を論じる優れた研究書。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品