「源氏物語」五十四帖の色 The Tale of Genji;Colors of the fifty‐four chapters

吉岡幸雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784879406552
ISBN 10 : 4879406554
フォーマット
出版社
発行年月
2024年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
272p;19

内容詳細

「源氏物語」の色彩を徹底再現 光源氏の愛した色が蘇る

『源氏物語』では、第一帖「桐壺」から第五十四帖「夢浮橋」まで、それぞれの物語に登場する女君、男君たちが、競うがごとくに何枚も重ねた美しい衣装「襲の色目」(かさねのいろめ)を、紫式部がさまざまな人物の視点から語らせることで、日本の四季の彩りの豊さと多彩さを描写している。
染色家(故)吉岡幸雄は、『「源氏物語』の色辞典』(2008年刊)で、『源氏物語』五十四帖を丹念に読み解き、物語のなかで語られる色と衣裳に焦点をあて、同時に、平安時代の宮廷や寺社などの宗教提起・行政的な規定をまとめた法令集『延喜式』に記された染織と植物染についての記述を解読し、平安王朝の「襲の色目」を往時の染色法そのままに再現した。
新装再編集版となる本書には、吉岡幸雄がこだわり抜いた五十四帖の色彩図版をすべて掲載。テキストは染色と色材の解説を中心に抜粋し、掲載全文に英文を並記、美しいコンパクトサイズとして再編集を行った。『源氏物語』からの引用は、名訳「The Tale of Genji」(源氏物語 英文版 エドワード・サイデンステッカー訳)を掲載。
『源氏物語』のさまざまな登場人物たちは、どのような衣裳を身にまとい、その色の重なりにどのような心情のうつろいを込めたのか。『源氏物語』を豊かな色彩で楽しむための副読本。

【著者紹介】
吉岡更紗 : 京都市生まれ。大学卒業後、ファッションブランドに勤務。西予市野村シルク博物館で染織技術を学ぶ。2008年より「染司よしおか」にて、5代目の父・吉岡幸雄のもと染色の仕事に就く。2019年、父の急逝に伴い6代目に。奈良・東大寺二月堂の修二会、薬師寺の花会式、石清水八幡宮の石清水祭などの伝統行事に関わるほか、国宝の復元などもてがける

吉岡幸雄 : 1946‐2019。京都市生まれ。染織史家・染色家。「染司よしおか」5代目当主。美術図書出版「紫紅社」代表。父、常雄や上村六郎、山崎青樹、前田雨城の残した研究をもとに、染め師、福田伝士と共に古代の染色技術の再現に取り組む。薬師寺、東大寺などの文化財の復元などに携わる傍ら、執筆業、講演などの活動も盛んに行った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • りらこ さん

    大好きな源氏物語に色がついた。襲の色目の名まえの美しさにもため息が。そして源氏に出てくる女性たちが、色になって目の前に立ち上がり、イメージそのままだったり、違ったりを知るのも楽しい。 明石の君は、思っていた通り。落着きのあるなかに、華やかさも感じる色。 花散る里は、思っていたより可愛らしい。 末摘花は、思っていたより艶がある。これらは、勝手な自分のイメージなので、それが塗り替えられる楽しさ。 これらを染める技術の高さにも驚く。 また、現代は見ない生絹の透き通った美しさを知ることができ、とても嬉しい。

  • えつ さん

    『「源氏物語」の色辞典』を再編したのが今作らしいのですが…それにしても素晴らしかったです。 今後は物語を読みながら、衣装の色が浮かんでくるようになりそうです。色合わせが綺麗で素敵で、ついついうっとりしてしまいました。本書には英文も記載されていたのですが、そちらは読まずにスルーさせてもらいました。(英語苦手なので…すみません…)平安時代、思っていた以上にとても色鮮やかで見ている分には目が楽しくていいなぁ…と。NetGalleyさんにて。

  • もちこ さん

    源氏物語を読んだことはあるが、その時の脳内イメージは少し薄らぼんやりとした色味の世界だった。 けれど、この本を読むと、そのイメージががらりと鮮やかに変わる。 源氏物語の中にある登場人物たちが身につけている色の描写や、他の文献で書かれている色の染め方などを参考に、著者の父が染めた布や糸が、源氏物語の54帖に沿った形で紹介されている。 繊細で鮮やかな色は、見ているだけで心が満たされる。 この本を読んだ後に、もう一度源氏物語の世界に浸りたいと思う。

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