不道徳的倫理学講義 人生にとって運とは何か ちくま新書

古田徹也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480072139
ISBN 10 : 4480072136
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
追加情報
:
368p;18

内容詳細

我々がこの世界で何をなし、何を受け取るかは、「運」というものに大きく左右されている。しかし、あるべき行為や人生をめぐって議論が交わされるとき、なぜかこの「運」という要素は無視されがちだ。特にその傾向は、道徳や倫理について学問的な探究を行う倫理学に顕著である。それはいったいなぜだろうか。本書では、運が主に倫理学の歴史のなかでどう扱われ、どのように肯定や否定をされてきたのか、古代ギリシアから現代に至る人々の思索の軌跡を追う。そしてその先に、人間のあるがままの生をとらえる道筋を探る。

目次 : 第1部 「運」の意味を探る(現代における「運」/ 古代ギリシアの文学作品における「運」)/ 第2部 「運」をめぐる倫理学史―古代から近代までの一断面(徳と幸福の一致を求めて―アリストテレス以前/ アリストテレス/ ストア派/ 後生へのストア派の影響―デカルトの場合/ アダム・スミス/ 運に抗して―現代の手前まで)/ 第3部 道徳と実存―現代の問題圏(道徳的運/ 倫理的運)

【著者紹介】
古田徹也 : 1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。新潟大学准教授、専修大学准教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科准教授。専門は哲学・倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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人物・団体紹介

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古田徹也

1979年熊本県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。主に西洋近現代の哲学・倫理学を研究。『言葉の魂の哲学』(講談社選書メチエ)で第41回サントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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