「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた! 生きていて死んでいる状態をつくる ブルーバックス

古澤明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062577854
ISBN 10 : 4062577852
フォーマット
出版社
発行年月
2012年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
163p 18cm

内容詳細

「シュレーディンガーの猫」は量子力学の黎明期に、波動方程式の解釈をめぐってシュレーディンガーが提案したパラドックスだ。ミクロな粒子の重ね合わせ状態を猫のようなマクロな物体の重ね合わせ状態として導けるのか?シュレーディンガーはマクロの世界では重ね合わせ状態をつくることかできないと考えた。それが今、「できる」という実験結果が示された。

目次 : 第1章 量子力学の準備(物体の状況を「状態」で表す/ 生きていて死んでいる状態とは ほか)/ 第2章 1つの量子から多数の量子集団へ(1個の光子/ 光子ゼロ個の状態=真空状態 ほか)/ 第3章 量子の波動性(多数の光子の重ね合わせ状態=レーザー光線の状態/ スクイーズド状態)/ 第4章 シュレーディンガーの猫状態(量子光学におけるシュレーディンガーの猫状態/ シュレーディンガーの猫状態を生成1―光子引き去り ほか)/ 第5章 実在するシュレーディンガーの猫(シュレーディンガーの猫状態生成実験/ 量子テレポーテーションとスクイーズ操作)

【著者紹介】
古沢明 : 1961年埼玉県生まれ。1986年東京大学大学院工学研究科物理工学専攻修士課程修了。(株)ニコン開発本部研究所(東京都品川区)、同筑波研究所(茨城県つくば市)、東京大学工学部物理工学科助教授を経て、2007年より、東京大学工学部物理工学科・大学院工学系研究科物理工学専攻教授。工学博士。1996年から二年間、カリフォルニア工科大学客員研究員。1998年に成功した決定論的量子テレポーテーションの実験は、Science誌が選ぶ1998年の一〇大成果に選出された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • SOHSA さん

    哲学、論理学からの派生的興味でシュレーディンガーの猫のパラドックスにたどり着き、タイトルに惹かれて本書を手にとった。思考方法としては理解できるが、正直なところ量子光学については全く理解できなかった。やはり、ベースとなる基礎知識のない私にはハードルが高過ぎた。もう一度顔を洗って出直したい。

  • kochi さん

    シュレーディンガーは、オーストラリアの物理学者。量子力学発展の立役者だが、子猫を科学の進歩のために犠牲にすることを厭わず、ミクロの世界を支配する法則がマクロの世界に侵食する箱の中で、猫は死んだり生きたりしなくてはならないと言う踏んだり蹴ったりの実験を考え出した。今の時代なら動物虐待で… そこで著者は、猫ではなく光の状態を使って思考実験を成功させる。近い将来子猫は大きくなり、重ね合わせられることにより、素因数分解の並列アルゴリズムを実行することになるらしい(ウソとホントが重なりあった状態ですf^_^;)

  • calaf さん

    生きている状態と死んでいる状態の重ね合わせ!重要なのは、混合ではなく重ね合わせという事。そして、対象は状態であり、物理量ではないという事。なるほどねぇ...量子力学を見直すきっかけになり、いろいろ勉強になる本でした。ただ、ブルーバックスとしては、相当ハイレベルな気がする...まぁ、この著者の場合は前二著もそうだったから、読む前から想像はできたけど (^_^;;;

  • 中年サラリーマン さん

    内容はブルーバックスにしては高度だと思う。が、シュレディンガー描像だけではなくハイゼンベルク描像を駆使した説明には量子力学というものを別の観点で見ることができて大変面白い。というか一通り専門書で学んでから読まないとこの本の面白さは理解できないと思う。個人的には良書!

  • アドソ さん

    これはブルーバックスとしてどうなのか?まず、「猫をレーザー光線とします」という前提(「牛を球とします」くらいあっさりと)から始まるところで振り落とされる読者がほとんどではないだろうか。難しい内容であるのはわかるが、「ここは説明してもどうせわからないだろうから説明を省く」的な書き方と、「これは言ってなかったけど後出しでごめんね」的な構成ですっかり読む気をなくしてしまった。著者はすごい発見をして気分上々なのだろうが、その感動はほぼ伝わらなかった。著者というより編集担当氏の責任が大きいのではなかろうか。【図】

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