基本情報
内容詳細
見た事と見なかったはずの事との境が私にあってはとかく揺らぐ。あるいは、その境が揺らぐ時、何かを思い出しかけているような気分になる―空襲に怯え、敗戦の焼跡を走りまわった幼年期、文学との出会いと高度経済成長の時代、そして現在まで。老年と幼年、重なりゆく記憶の中に作家は何を読み、自身の創作をどう生きてきたのか。魂の往還から滲む深遠なる思考。
目次 : 1 半自叙伝(戦災下の幼年/ 闇市を走る子供たち/ 蒼い顔/ 雪の下で/ 道から逸れて/ 吉と凶と/ 魂の緒/ 老年)/ 2 創作ノート(初めの頃/ 駆出しの喘ぎ/ やや鬱の頃/ 場末の風/ 聖の祟り/ 厄年の頃/ 秋のあはれも身につかず)
【著者紹介】
古井由吉 : 1937年東京都生まれ。71年「杳子」で芥川賞、83年『槿』で谷崎潤一郎賞、87年「中山坂」(『眉雨』所収)で川端康成文学賞、90年『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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keroppi さん
読了日:2021/01/21
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読了日:2023/06/01
きくらげ さん
読了日:2024/09/07
kri さん
読了日:2020/03/05
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人物・団体紹介
古井由吉
1937・11・19〜2020・2・18。小説家。東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。大学教員となりブロッホ、ムージル等を翻訳。文学同人誌「白描」に小説を発表。1970年、大学を退職。71年、「杳子」で芥川賞受賞。黒井千次、高井有一、坂上弘らと〈内向の世代〉と称される。77年、高井氏らと同人誌「
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