星を撃ち落とす ミステリ・フロンティア

友桐夏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488017705
ISBN 10 : 4488017703
フォーマット
出版社
発行年月
2012年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
友桐夏 ,  
追加情報
:
249p 19cm(B6)

内容詳細

津上有騎、水瀬鮎子、長岡茉歩、そして葉原美雲―四人の女子高生の不安定な対立感情が極限に達したとき、ひとつの悲劇が起きた。傷ついたのは誰で、嘘をついていたのは誰なのか?先行きの見えない展開、反転する構図―禍々しくて華やかな、少女たちの四重奏。復活が待たれていた少女小説界の鬼才による、五年ぶりの新作ミステリ。

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
友桐夏はコバルトで少女小説家として一部に...

投稿日:2013/01/09 (水)

友桐夏はコバルトで少女小説家として一部にはかなり熱烈に支持されていたと思う。いつか読もうと思っていたが今では絶版のようだ。その頃から少女小説+ミステリー風味だと言われていた。本作もそれを踏襲していると思う。ただ、少女小説としてならば大目に見てもらえる所だろうが、ミステリーというには稚拙な部分もあり、今後に期待する。

suneo さん | 神奈川県 | 不明

1

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ひめありす@灯れ松明の火 さん

    装丁に一目惚れして読みました。母と同じようになりたいのに、二の足を踏む有騎。天体観測流星群の夜に、流れ星に祈りが届けば実現しそうなのに、いつの間にか見ていたのは夜空じゃなくて、あの子の後ろ姿だった。廃園に住まう少年少女達、脆く不確かに、けれどこれ以上なく縛られた四人の少女達の関係。何が一体、少女の首を醜く締めあげたのだろう。美しい言葉に隠されて納得できない事は多々ある。きっと相応しい表現方法もある。だけど、自分にとっての真実を美しい函の中見つけなくてはならない。無人島に連れていく鞄、私は何を入れて旅立とう

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    女の子のグループにいることは実は難しい。遊びに行くことを計画しても自然に誘われる子や立候補しなければ参加できない子など待遇も違い、暗黙のルールの内に型に嵌めて安定したがる。白馬の勇敢なお姫様、可哀そうなシンデレラ、何者にも縛られない自分、相手が望む自分、人に優しいので好かれる自分、自己憐憫に酔うだけなら自慰行為と何ら変わりもない。自分は正しいと思う狭さ、自分は離れた立場は関わりがないと言える一種の傲慢さ、依存できる対象を探す子供っぽい愚かさ。少女向け「寄宿生テルレスの混乱」ともいえますが構成は読みにくい。

  • nyanco さん

    友桐 夏さん、お初です。自分の存在価値、人からの評価、そんなものが何より大切で気になって仕方ない大人になる一歩手前の時期の少女たち。疑心暗鬼で、誰を信じ、誰から信じられているのか…そのために紡ぎ出されるたくさんの嘘。信じていたものが全く違っていたり…と少女たちの不安な気持ちの揺れ動くさまが実によく描かれていました。リリカルで独特の雰囲気のある作品、いつもなら大好きな範疇なのですが、やや読みにくさを感じました。廃園や天体観測とモチーフ使いもとても好きなのに、なんでだろう…続→

  • しろ さん

    ☆8 この著者は知らなかったけど、すごい良かった!少女たちの複雑な機微を瑞々しくも激しく描いて、華麗で少しブラックな日常ミステリを魅せてた。誰がいつどう思っていたのか、それを思うと痛い。このロマンティックなタイトルも実は…。四人の主要な女学生のキャラ付けもある意味ブレがなくていい。人は弱いだけでも強いだけでもない。みんな何かを偽って生きているんだな。ロジック的なところも満足いくし、好きな作品。これからももっと書いていってほしい。

  • 梨姫 さん

    タイトルの意味が最後の方で分かり、一人の少女が本当は誰を憎んでいたのかが分かった気がした。中高生の頃は、彼女たちのように人間関係や将来のこと、自分の立ち位置でくよくよ悩んでいたなあと当時の鬱屈した気持ちを思い出した。天体観測で星の輝きを眺めるように、少女たちが発する強い光を見ているような感じだった。全体的に淡々としていて暗い話なので、読後感はあまりすっきりしなかった。4人の少女のうち一人が嘘をついているが、全員が弱い心を持っている。しかし最後まで嘘をついた少女のことを気にしているのが、優しさなのかな。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品