たゆたえども沈まず 幻冬舎文庫

原田マハ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344429727
ISBN 10 : 4344429729
フォーマット
出版社
発行年月
2020年04月
日本
追加情報
:
456p;16

内容詳細

19世紀後半、栄華を極めるパリの美術界。画商・林忠正は助手の重吉と共に流暢な仏語で浮世絵を売り込んでいた。野心溢れる彼らの前に現れたのは日本に憧れる無名画家ゴッホと、兄を献身的に支える画商のテオ。その奇跡の出会いが“世界を変える一枚”を生んだ。読み始めたら止まらない、孤高の男たちの矜持と愛が深く胸を打つアート・フィクション。

【著者紹介】
原田マハ : 1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立、フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年「カフーを待ちわびて」で日本ラブストーリー大賞を受賞し、デビュー。12年『楽園のカンヴァス』(新潮社)で山本周五郎賞受賞。17年『リーチ先生』(集英社)で新田次郎文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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フィンセント、テオのゴッホ兄弟と日本人の...

投稿日:2021/04/25 (日)

フィンセント、テオのゴッホ兄弟と日本人の絆を描いた作品。明治時代長い鎖国から開国し右も左もわからずにヨーロッパに出て行った多くの日本人。ノンフィクションなのにまるで史実のように読み手を引き込む。さすがは原田マハさん。ゴッホを訪ねたくなる作品。

ヤックン さん | 岡山県 | 不明

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原田マハさんの絵画四部作の一角。個人的に...

投稿日:2021/04/11 (日)

原田マハさんの絵画四部作の一角。個人的には三部作の中で最もオススメ! 原田マハさんの絵画四部作は「楽園のカンヴァス」「ジヴェルニーの食卓」「暗幕のゲルニカ」とこちらの「たゆたえども沈まず」となるが、こちらの作品は当時まだ無名の画家だったゴッホとゴッホの弟で画商のテオ そして実在の日本人画商・林忠正の人間模様を描いた「フィクション」ドラマである。読み進むと感じるのだが、テオと林忠正の献身的なバックアップがなかったら果たしてゴッホの絵はこれほど有名になっただろうか?ということである。ゴッホの才能を信じた二人の役割の大きさに感動すら覚える。但し、誤解があるといけないので繰り返すがこちらの小説は上にも書いたがゴッホの絵を題材にした「フィクション」であり「ノンフィクション」ではない点は要注意!あくまで「小説」として楽しんで下さい!

I.O.U さん | 北海道 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hit4papa さん

    フィンセント・ファン・ゴッホ、テオ兄弟と、パリの日本人美術商の物語です。美し過ぎる兄弟愛と友情がつづられていますが、そこはフィクションということで。本作品と同時代の画家たちが主役の短編集『ジヴェルニーの食卓』も併せて読むと、絵画史におけるこの時代の位置付けについて理解が進みます。本作品は、ゴッホの生涯に、林忠正を絡ませて、よりドラマチックに仕上がっています。実際に、ゴッホ兄弟と林に交流があった事実は見つからないそうですが、著者の想像としてもリアリティを強く感じるでしょう。タイトルの意味が印象的です。

  • さてさて さん

    原田さんの時空を超えたストーリーの巧みな紡ぎによって、ゴッホが確かに生きたあの時代のパリの活き活きとした人々の暮らしを垣間見ることができました。絵画に興味のなかった人が絵画に興味を抱くようになる。絵画が好きな人はその絵画に見えていなかったものが見えるようになる。『いつも名画が生まれる瞬間に立ち会いたい一心で、私は小説を書いています』とおっしゃる原田さん。そのアート作品の傑作にすっかり魅せられた、そんな素晴らしい作品でした。

  • mae.dat さん

    既得権益を守ろうとするけど、新しい芸術には抗えないのかなぁ。結局は。先日『リボルバー』を読んでね、本書を未だ読んでいなかった事を思い出す事になったのさ。それにしても、マハさんはゴッホがお好きですね。それ以上にタンギー爺さんの事が好きなのは、今なら分かります。絵画作品の『タンギー爺さん』は、見た事ある程度でしたが、そのエピソードが素敵ですもんね( ˘͈ ᵕ ˘͈♡)。実在の人物、林忠正は商魂逞しいとも描かれていますが、ちゃんと審美眼がね凄いのよ。忠正の慧眼によって、ゴッホの運命が導かれて行くのも面白い。

  • ちーちゃん さん

    ゴッホの生涯を描いた本。ゴッホ兄弟の深い兄弟愛に涙しました。ゴッホも偉大だけど、全く評価されない兄を献身的に支え続けたテオの存在感がかなり大きかったです。生前全く評価されなかったゴッホですが、兄弟の死後にテオの奥さんの尽力で、ゴッホが偉大な画家の一人として後世に名を残す事が出来たのが、せめてもの救いです。

  • あきら さん

    ゴッホの人となりや作品についてほとんど知らなかった。そんな自分が読んだ後に、ゴッホや絵画について調べたり、美術館に行きたくなっている。 まさに本の醍醐味を感じさせてくれた物語。

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原田マハ

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立、フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年「カフーを待ちわびて」で日本ラブストーリー大賞を受賞し、デビュー。12年『楽園のカンヴァス』(新潮社)で山本周五

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