夏目家の糠みそ PHP文庫

半藤末利子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569579603
ISBN 10 : 4569579604
フォーマット
出版社
発行年月
2003年06月
日本
追加情報
:
293p;15

内容詳細

糠みそをかきまぜながら、こう考えた―誰もが舌鼓をうつ糠漬けは、漱石の代から受け継がれた糠床に美味しさの秘密がある。本書は、夏目漱石の孫娘が、祖父漱石と“悪妻”といわれた祖母の素顔、文壇ゴシップと闘った両親への想いを、家族や食卓のひとこまとともに綴る随想集。疎開先で食べた笹団子の味、ビールの味を知った幼き日、毎日通ってくる猫のこと…など、しみじみと心和む46篇。

目次 : 第1章 夏目家の糠みそ(母からきいた夏目家のくらし/ 夏目家の糠みそ ほか)/ 第2章 餌箱のある庭(糠みそ/ タタラ人の味 ほか)/ 第3章 五十二年前の中学生(狸の出没する記念館/ 阿蘇のそば道場 ほか)/ 第4章 わが町(引っ越しの日の食事/ ぜいたくな悩み ほか)

【著者紹介】
半藤末利子 : エッセイスト。昭和10年、作家の松岡譲と夏目漱石の長女筆子の四女として生まれる。早稲田大学芸術科、上智大学比較文化科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 猫丸 さん

    表題の糠漬けは曽祖母の代まで遡れるというから、少なくとも中根家→夏目家→松岡家→半藤家と受け継がれた糠床なのである。油断すればカビたり乾燥したりして扱いが難しい糠床だが、ここでひとつ新規に始めてみようかと誘われる魅力がある。世代を超えたブツが台所に鎮座ましますのは正しく日本の原風景であろう。松岡末利子氏は長岡の出、同郷の半藤氏との縁は高校の同窓であったという。一学年360人のうち僅か7人の女子学生のひとりであれば、マドンナの位置を占めるのは容易である。語られぬ若き半藤夫妻の馴れ初めは如何様であったか。

  • katakuli365 さん

    2005年のTVドラマ『夏目家の食卓』(漱石は本木雅弘、鏡子夫人は宮沢りえ)は、この本と夏目鏡子「漱石の思い出」が原作らしい。私はこのドラマで、神経症イライラ、滑稽で人情的、家族、弟子や取り囲む人々を愛し慕われてる、懐深い漱石像のファンになりましたね。著者は漱石の長女筆子の四女。漱石とは出会ってない。祖母鏡子や父松岡譲の事など。漱石の孫と言われる自身のエピソードが多い。漱石家に伝わる100年もの糠みそは著者自ら仕込み、皆に食味され喜ばれご自慢。

  • がるっち さん

    いいところのお嬢さんがそのまんま年を経たのね。

  • みこと さん

    (図書館) 糠みそ(糠漬け)は正直あまり得意ではないが、「夏目家の」と言われると有り難く頂戴してしまいそうな気がする…

  • るな さん

     著者は、夏目漱石の孫にして、作家・松岡護の娘、さらに半藤一利氏の奥様であるから、やはり血と環境は争えないというべきか、初めての著書とは思えない文章の上手さに舌を巻く。昭和10年生まれということで、その時代に生まれた人でないと使わない言葉や、身についた習慣も奥ゆかしく、明治・大正の残り香を感じる。ご主人(半藤氏)とのやりとりが殊に可笑しく、ユーモアに満ちた好エッセイだ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

半藤末利子

エッセイスト。1935(昭和10)年、作家の松岡譲と夏目漱石の長女筆子の四女として東京に生まれる。1944(昭和19)年、父の故郷である新潟県長岡市に疎開、高校卒業まで暮らす。早稲田大学芸術科、上智大学比較文化科卒業。夫は作家で昭和史研究家の半藤一利。六十の手習いで文章を書きはじめる。夏目漱石生誕1

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品