最後の一文

半沢幹一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784305708977
ISBN 10 : 4305708973
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
232p;19

内容詳細

終わりよければすべて良し!?あの作品の最後の一文、知っていますか?名作の終わり方の謎を解く。

目次 : 勇者は、ひどく赤面した。―太宰治「走れメロス」/ 下人の行方は、誰も知らない。―芥川龍之介「羅生門」/ 私の幻燈はこれでおしまいであります。―宮沢賢治「やまなし」/ されど我脳裡に一点の彼を憎むこゝろ今日までも残れりけり。―森鴎外「舞姫」/ 彼は、細君の大きな腹の中に七人目の子供を見た。―葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」/ 僕は我に返って一生懸命手をたたいている自分に気がついた。―安岡章太郎「サーカスの馬」/ また、元の叢に躍り入って、再びその姿を見なかった。―中島敦「山月記」/ もはや逃げ場所はないのだという意識が、彼の足どりをひどく確実なものにしていた。―山川方夫「夏の葬列」/ 「…きっとあたしのもと来た少女の道へ戻る案内人になってくれるに違いないのだ。」と思いながら…。―寺山修司「線の少女」/ 番人はまた、独りぼっちになった。―小川洋子「愛されすぎた白鳥」〔ほか〕

【著者紹介】
半沢幹一 : 1954年、岩手県生まれ。東北大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。日本語表現学。共立女子大学文芸学部教授。表現学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nico🐬波待ち中 さん

    小説を読む時、最初の一文は印象に残るけれど、最後の一文は何故か印象に残らない。それは小説の大事な"オチ"の部分であるはずなのに。本作品は最初の一文と最後の一文を並べて、その作品の内容を解説したもの。中でも面白かったのは、太宰治と森見登美彦さんの『走れメロス』。両者のそれぞれの一文を比較すると森見さんの面白さが倍増になった。あと、川端康成の『有難う』は最初と最後が全く同じ一文で驚いた。川端康成のことだから、敢えて同じ一文にしたのだろう。『有難う』は是非とも全文を読んでみたくなった。

  • ♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤 さん

    最初の一文は記憶に残っていることが多いが、最後の一文はというとあやしいなあと思いながら手にとった1冊。本書は、50の作品の最後の一文と最初の一文を並べ、その作品の内容を解説。最後の一文というのは、読み手にどのような読了感を与えるかということに大きな影響を与えていることがわかった。今後は、最後の一文にも注目してみたい。浅田次郎さんの『特別な一日』、森見登美彦さんの『走れメロス』、向田邦子さんの『かわうそ』を読んでみよ。

  • shio さん

    “最後の一文”といえば印象的なのは『羅生門』「下人の行方は誰も知らない」と、『山月記』「再びその姿を見なかった」かな。文学作品は冒頭が紹介されることが多いけど、最後に注目するのも視点が変わって面白い。ネタバレにつながるかと、恐る恐る目次を見ると、およそ“最後の一文”とはとても思えない。この文につながる本編とは?!と、本に対して今までにない興味の持ち方をすることができる。冒頭も紹介されているので、あらすじもつかめます。名作を手に取るひとつのきっかけに。そして読後、最後の一文に息が吹き込まれるのを感じたい!

  • チェアー さん

    最初の一文と最後の一文を並べて、その作品を論じるという試みなんだけど、成功しているとは言い難い。当たり前だけど、最初と最後で整合してたり、中身がうかがえるような作品はごく少数だと思うし、そこから読み取れるものがどれだけあるのか、この本を読んでもよくわからなかった。狙いは面白いのだけどね。

  • scarecrow さん

    気になる本を探そうと思って、手に取った一冊である。作品の冒頭と最後の一文を載せて、文学的な評価をしようと試みている。教科書でやったような知っている作品では、解説が理解できるが、そうで無い本は、さらっとあらすじを読んだあとに、結末に関する考察を述べられても理解できない。また、あらすじで面白そうな作品の場合には、最後の一文が書かれているので、これから読もうという気が削がれてしまう。どちらにしても、無理のある企画では無いだろうか。そうはいっても、いくつか読んでみたいとおもう本が見つかったので、良しとしよう。

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