向田邦子の末尾文トランプ 新典社新書

半沢幹一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787961808
ISBN 10 : 4787961802
フォーマット
出版社
発行年月
2020年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
160p;18

内容詳細

向田邦子作品の比喩や思い込みに着目した前二著に続き、本著では「最後の一文」に着目する。短編小説ならびに『父の詫び状』所収エッセイについて、簡潔に内容を紹介しつつ末尾文を引用し、しめくくりの意図を解説。読者に「カタルシス」を感じさせると評価の高い、向田邦子の末尾文がこの一冊で凝縮して味わえる。

目次 : 小説編(写真機のシャッターがおりるように、庭が急に闇になった。―(かわうそ)/ 庄治は坂の途中で立ち止り、指先でポケットの小銭を探した。―(だらだら坂)/ 江口はゆっくりと水を飲んだ。―(はめ殺し窓)/ ただの縁起かつぎかな、と思いながら半沢も負けずに肉にかぶりついた。―(三牧肉) ほか)/ エッセイ編(それが父の詫び状であった。―(父の詫び状)/ いたずら小僧に算盤で殴られ、四ツ玉の形にへこんでいた弟の頭も、母の着物に赤いしみをつけてしまった妹の目尻も、いまは思い出のほかには、何も残っていないのである。―(身体髪膚)/ 隣りの神様を拝むのに、七年もかかってしまった。―(隣りの神様)/ 写さなかったカメラのせいか、バッグが行きよりも重いように思えた。―(記念写真) ほか)

【著者紹介】
半沢幹一 : 1954年2月9日岩手県久慈市生まれ。1976年3月東北大学文学部国語学科卒業。1979年3月東北大学大学院文学研究科修士課程修了。2019年3月同上博士課程後期修了、博士(文学)。現職、共立女子大学文芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Yasushi I さん

    向田邦子の短編小説、エッセイのそれぞれの最後の一文をもとに、そこに込められた思いや物語の情景を切り出し解説した一冊。しかし向田邦子の末尾文、ドキッとさせられたり、考えさせられたり。その才能に改めて感じ入らされる。早逝を惜しみつつ、父の詫び状を読み返したくなった。

  • emiko さん

    そもそも、未尾文という言葉さえしらず読み始めたが、未尾文は文章全体をしめくくり、かつその作品の印象を決定づけるという重要な意味を持つと作者はいう。読んでいくとなるほど、そういう見方、考え方があるのかと新しい発見があった。

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