物語は人生を救うのか ちくまプリマー新書

千野帽子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480683519
ISBN 10 : 4480683518
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
追加情報
:
224p;18

内容詳細

世界を解釈し理解するためにストーリーがあった方が、人は幸福だったり、生きやすかったりします。実話とは?そして虚構とは?偶然と必然って?私たちの周りにあふれているストーリーとは何でしょう?

目次 : 第1章 人間は派手なできごとが好き?/ 第2章 それ、ほんとの話?/ 第3章 僕たちの人生に必然性はあるのか?/ 第4章 人生に本筋はあるのか/ 第5章 自分の動機を自分は知らない/ 第6章 ライフストーリーの構築戦略/ 補説 物語とストーリー、そして表現の責任

【著者紹介】
千野帽子 : パリ第4大学博士課程修了。文筆家。公開句会「東京マッハ」司会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    前著に引き続き、現実を物語として認識すること、そういう形式でしか認識できないことについての論考である。否定的側面ばかりではないが、何らかの情報に出会ったときに、「それ本当?」と問い返す程度には、冷静であったほうがいいとは思う。「一般論」は迅速に処理できて、便利なツールかもしれないが、他の可能性が見えなくなってしまう欠点をつねに考えにいれておく方がいいと思う。ふだんから、何かおかしいけれど、なかなか言葉で言い表せない事柄があったのだが、本書でその正体を明らかにしてもらった。195〜6ページあたりがそれ。

  • トラシショウ。 さん

    「人間は現実(の話)と嘘との区別がつかない事なら幾らでもありますが、現実(の話)と虚構の区別がつかない事はほぼありません。なぜなら、まず先に「これは現実の話ではなく作り話である」と言う事を納得してから読む(観る)ものとして作られているものをこそ、虚構(フィクション)と呼ぶからです」。積読消化。とても難解で、個人的にはかなり苦戦した。物語(ストーリー)、フィクション、真実と「本当らしさ」、偶然と必然等を主軸に、前著「人はなぜ物語を求めるのか」を基本とする人と物語にまつわる応用編。(以下コメ欄に余談)。

  • 踊る猫 さん

    もちろん千野帽子の本だから書物について触れられた部分もまた面白いのだが、個人的にはあまり彼が見せることのない個人のトラウマを語ったところが印象に残った。そこから著者は自分のトラウマや罪責感を素材に、正義を語ることの困難さを綴っている。これ、ソーシャルメディアで正義感をふりかざし暴れる類の人に読んで欲しいところであると思った。一面的な正義で人を裁くこと、自分を断罪することの困難さを解毒する作用があるのではないかと思ったのだ。その意味では前書に引き続き真っ当な「自己啓発書」として読まれるに耐え得る本であるはず

  • きいち さん

    何かを体験したり、これまでの自分とは何か言葉にしようとしたとき、否応なく使わざるを得ないのが物語。書名の問いに著者は直接答えはしないけれど、もし、常に一つの正しい物語を求めてしまうのなら答えはNO。一方で、いまのこの場、この感情を解説するためだけの物語を紡ぐのであれば、著者が自らの祖母との事件で語ったようにYES…。◇物語から自由になれと言われても無理、なら、とりあえずの物語を数多く紡げるようになること。バリエーション豊かに手持ちの物語を享受することって、じつはとても意義深いことなのかもしれない。

  • 金城 雅大(きんじょう まさひろ) さん

    「自分に罪悪感を感じさせてくるものからは全力で逃げろ」 本棚キープ決定。

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千野帽子

日曜文筆家。女性誌・文芸誌・新聞などにエッセイ、書評を寄稿

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