人はなぜ物語を求めるのか ちくまプリマー新書

千野帽子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480689795
ISBN 10 : 4480689796
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
追加情報
:
224p;18

内容詳細

人の思考の枠組みのひとつである「物語」とはなんだろう?私たちは物語によって救われたり、苦しめられたりする。その仕組みを知れば、人生苦しまずに生きられるかもしれない。物語は、人生につける薬である!

目次 : 第1章 あなたはだれ?そして、僕はだれ?(あなたは「物語る動物」です/ どんな内容の話が物語る価値があるとみなされるのか/ 話にとって、「内容」は必須ではない)/ 第2章 どこまでも、わけが知りたい(ストーリーと「なぜ?」/ 説明の背後に、一般論がある/ なぜ私がこんな目に?/ 感情のホメオスタシス/ 理由ではなく、意味が知りたい/ なんのために生きているのか?と問うとき)/ 第3章 作り話がほんとうらしいってどういうこと?(実話は必ずしも「ほんとうらしい」話でなくていい/ 人は世界を“物語化”する方法を変えることができる)/ 第4章 「〜すべき」は「動物としての人間」の特徴である(物語における道徳/ 世界はどうある「べき」か?/ 僕たちはなぜ〈かっとなって〉しまうのか?/ 不適切な信念=一般論から解放される)/ 第5章 僕たちは「自分がなにを知らないか」を知らない(「心の理論」とストーリー/ 「知らない」とはどういうことか?/ ライフストーリーの編集方針)

【著者紹介】
千野帽子 : パリ第4大学博士課程修了。文筆家。公開句会「東京マッハ」司会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    人間が(つまり私も)何かを知るということには、物語化がつきまとう。因果関係がないところに、因果の線をひいて理解してしまうということだろう。それがどんなに危ないかを警告してくれる。暗黙のうちに、世の中や人々が、自分の思った通りに動かないことに怒りや苛立ちを覚える習性ができてしまっている、というのも、恐ろしいけれど、注意しておきたい。「自分の思った通り」というのを正直に認めたくないために、常識や習慣、宗教や道徳の顔をしているから、やっかいなのだ。現代社会にある問題の多くがここにあるなと感じた。おっとこれもか?

  • 1959のコールマン さん

    ☆採点不能。こりゃ名作(小説じゃ無いけど)!拙いレビューなんか書けない。でも書く。注意!タイトルは引っかけです。大概の人がタイトルから予想する「人間は物語を必要としている、(中略)人間が、自分の外にある日光や水や酸素と同じように、物語を外から摂取することが必要である」p219という内容では無いのだ!じゃあ何だ?答えは「あとがき」に書いてあるけど、ネタバレになるから言わないでおこう。ただ、これだけは言っておこう。個人的にも世界的にも大変な事態の時に読めて良かった、と。ホントに良かった!心から大推薦の本!

  • harass さん

    レビュで気になっていて図書館に来たので借りる。小説の文芸批評の本かとおもっていたが、物語(ストーリー)に人間はいかに捉えられているか、それを求めるかについて論じる本だった。人間の認知の癖やバイアスのことだ。自己啓発的な意味合いもあり、なんとも分類が難しいが、実に知的好奇心をくすぐられた。いろいろな方面に深く考察ができる話題がおおく、「黒子のバスケ」脅迫事件のことは知らなかったが実に興味深く示唆に富んでいる。個人的に考えていたことをきちんと論じてあり唸らされた。これはぜひおすすめの本。

  • 佐島楓 さん

    人は人生において、物語の形でものごとの因果関係を解釈する傾向が強い。その物語を一度解体する試みをしてみたいな、と少し思ったりもした。

  • テル35 さん

    「自分が苦しいのは、無自覚なストーリー作りのせいだった」 「世界はほんとうは因果律的にはできていないし、理由のないことはいくらでもある」 「理解した、と思うとき、人はじつは決めつけている」 「悪い奴をこらしめる快感は、明らかに中毒性を持っている」 「僕たちは、自分がなにを知らないか、を知らない」

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千野帽子

兼業文筆家。フランス政府給費留学生としてパリ第4大学に学び、博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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