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千早茜

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103341925
ISBN 10 : 4103341920
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
216p;20

内容詳細

秘密と傷みに縛られ、男性が苦手なまま大人になった洋服補修士の女。要領よく演技するのが得意。だけどほんとうに好きな事から逃げてばかりいるフリーターの男。洋服を愛している。それだけがふたりの共通点のはずだった。18世紀から現代まで、1万点以上の洋服が眠る美術館で、出会うまでは―。誰にも覗かれたくない場所。

【著者紹介】
千早茜 : 1979年、北海道生まれ。立命館大学卒業。幼少期をザンビアで過ごす。2008年、第二十一回小説すばる新人賞を受賞した「魚神」でデビュー。2009年、同作にて第三十七回泉鏡花文学賞を、2013年には『あとかた』で第二十回島清恋愛文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おしゃべりメガネ さん

    ここ最近の千早さん作品はちょっと馴染みにくい作風のモノがありましたが、本作はスッと入りやすく、千早さん独特の優雅でミステリアス、そしてホワッとさせてくれる世界観を十分に堪能させてくれました。幼い頃の'事件'を機に男性と上手く接するコトができない洋服補修士「白峰」さんと、男性だがとにかく洋服を愛している「芳」の二人が、距離をはかりながらも少しずつココロを通わせていく展開にすっかりハマりイッキ読みでした。千早さんのしっとりとした世界観は読み進めていて、安定した'読み心地'を得られるコトに十分満足できました。

  • ❁かな❁ さん

    「空気が光るときがある。それは、とても特別な時間だ。晶と二人きりでいるとき、空気は輝いた。わくわくした気持ちが結晶になって、辺りに散らばっていくように」千早さんが紡がれる文章がとても好き♡私も子供の頃、空気が光って降り注ぐのを感じていた。今でも時々その光を思い出す。18世紀以降の洋服が眠る美術館。幼い頃に心に深い傷を負った纏子、芳、晶を中心に描かれる。繊細な装飾のドレスの描写がお洒落な千早さんならではで素敵*シャネルの写真集も見たくなる♪静かに丁寧に物語は進んでいきラスト清々しい優しい気持ちになれる作品。

  • fwhd8325 さん

    とても映像的な物語だと感じました。一つ一つの場面が実に印象的であることと、登場する人たちの個性が際立って感じます。そして、見事な時代を象徴とする服飾の数々。どの展覧会かは覚えていませんが、こうした裏方の仕事があって展覧会も、成立しているのですね。さて、物語ですが、前半、無機質な印象を強く感じましたが、服に語りかけるとあるように、柔らかい上質の布で包まれたような温もりを感じます。後半にかけては、この物語を読んでよかった充足感に浸りました。

  • うどん さん

    表紙のように静かで素敵でキレイなお話でした。

  • pino さん

    次々と現れる、身にまとう芸術品や服飾用語の数々は、おしゃれに疎い私をも夢中にさせる。舞台は主に西洋の服を収蔵する私設美術館。ここで補修士として働く、まき子は指先に細心の注意をはらい気高い服を直す。自分の痕跡を決して残さないようにと。そんな彼女の人生には暗い影を落とすある出来事があった。果たして彼女は…。めくるめく美の世界に浸りながらも、繊細な心を持つ登場人物たちが抱える現実について考えさせられた。仲間と共鳴し、好きな仕事に向き合うことで「わたしはわたしの人生を取り戻していこう」と思い至るまき子が眩しい。

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人物・団体紹介

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千早茜

1979年、北海道生まれ。2008年『魚神』で第二一回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作で第三七回泉鏡花文学賞を、13年『あとかた』で第二〇回島清恋愛文学賞を、21年『透明な夜の香り』で第六回渡辺淳一文学賞を、23年『しろがねの葉』で第一六八回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された

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