小萩のかんざし いとま申して 3 文春文庫

北村薫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167916411
ISBN 10 : 416791641X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年02月
日本
追加情報
:
525p;16

内容詳細

昭和八年、青年は慶應義塾大学を卒業するが就職口はない。院に進むが家の経済は苦しく、師・折口信夫から満足いく評価も得られない。歌舞伎と書物漬けの煩悶の日々。好学の士であった父・演彦が遺した膨大な日記を考証、同時代を生きた有名・無名の人々の姿を愛惜込めて蘇らせた奇跡の三部作、ついに完結。

【著者紹介】
北村薫 : 1949年、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。高校で教鞭を執りながら執筆を開始。89年『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、2006年『ニッポン硬化の謎』で本格ミステリ大賞(評論・研究部門)、09年『鷺と雪』で直木賞、16年日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Masakazu Fujino さん

    文庫本になるのを心待ちにしていた、「いとま申して 3」 圧倒的な読後感。知の巨人、歌人で古代学・民俗学の大家の折口信夫とその周辺の人々の姿が群像劇のように描かれている。北村薫さんのお父上、宮本演彦氏はその一人として学び生きていた。お父上の辞世「『いとま申して、さらば』と皈り行く 冬の日の、竹田奴かな 」歴史の中で忘れ去られようとする人々の姿を残そうとする北村さんのおかげで、折口信夫とその周辺の人々のさまざまな姿を知ることができた。待っていた甲斐があった。

  • まあさん さん

    北村薫氏は膨大な資料を吟味、折口信夫氏や横山重氏といった人物の足跡を追いかけ、物語として再現します…しかもそれが日記の時系列と絡んでいくという…読み応えたっぷりの作品です。 小生の知識があまりに追いつかないので、ネットで不明点を調べながら(こういった読み方ができる文明の利器に感謝…)の遅読中の遅読となりましたが、その苦労も愉しみと思えるものでした。

  • 24う゛ぃれっぢ さん

    一人の学生の日記から昭和史に切り込む物語の完結編。昭和の時代を生きた人々の運命と結末に心が揺れます。ただただすごい。本当にすごい。

  • Tatsuo Ohtaka さん

    父の日記をベースに時代を切り取る群像大河小説、と言ったらいいのだろうか。不思議だがとても味わい深い。

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北村薫

〈北村薫〉1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。89年「空飛ぶ馬」でデビュー。「夜の蝉」で日本推理作家協会賞受賞。ほかの著書に「ターン」など。

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