元気でいてよ、R2‐D2。 角川文庫

北村薫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041033777
ISBN 10 : 4041033772
フォーマット
出版社
発行年月
2015年10月
日本
追加情報
:
240p;15

内容詳細

気心のしれた女同士で飲むお酒は、自分を少し素直にしてくれる…そんな中、思い出すのは、取り返しのつかない色んなこと(「元気でいてよ、R2‐D2。」)。産休中の女性編集者の下に突然舞い込んだ、ある大物作家の原稿。彼女は育児に追われながらも、自ら本作りに乗り出すが…(「スイッチ」)。本人ですら気付かない本心がふと顔を出すとき、世界は崩れ出す。人の本質を巧みに描く、書き下ろしを含む9つの物語。

【著者紹介】
北村薫 : 1949年埼玉県生まれ。ワセダミステリクラブOB。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞受賞。エッセイや評論、編集の分野でも活躍する。2009年『鷺と雪』で第141回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 夢追人009 さん

    女性の味わい深い一人語りの魅力と最後にショッキングな真実が待ち受ける北村薫さんの絶品短編集。『マスカット・グリーン』浮気の動かぬ証拠。『腹中の恐怖』怖すぎる我が子の前世。『微塵隠れのあっこちゃん』彼女は現代の忍者(くの一)なのか?『三つ、惚れられ』表の顔と裏の顔。『よいしょ、よいしょ』最悪な奴との再会。『元気でいてよ、R2-D2』そんなつもりじゃなかったのに。『さりさりさり』蛇が暗示する姉夫婦の微妙な関係性。『ざくろ』悲しい結末。明日は我が身と御用心。『スイッチ』育児に追われるしのぶさんの復活が喜ばしい。

  • コジ さん

    ★★★★☆ 表題に釣られて手に取ったが、まえがきで「影のある短編集」とあったため、意地の悪いオチがついて、暗い気持ちになる短編集かと覚悟を持って本編を読み始める。たしかにブラック気な展開とオチの短編が続くが、気落ちするような内容ではない。酔っぱらいの独り語りを小説にしたような表題作の「元気でいてよ、R2-D2」など気楽に読める作品もあり、書きおろし「スイッチ」は読後感が気持ち良い。本書を読み終えた時には、「筆者はそんなに意地悪ではない。むしろ人の良さが筆に現れている。」と思えた。

  • ひさか さん

    小説NON97年12月号腹中の恐怖、青春と読書07年10月号マスカット・グリーン、小説新潮08年1月号よいしょ,よいしょ、小説すばる3月号三つ,惚れられ、6月号微塵隠れのあっこちゃん、9月号さりさりさり、09年4月号ざくろ、野性時代08年11月号元気でいてよ,R2-D2。、の8つの短編を09年8月集英社から刊行。12年8月集英社文庫化。陰のある短編集とある通り、怖さがある。微塵隠れ〜のどんでん返し的結末が面白い。マスカット〜、三つ〜、さり〜、ざくろはラストでぞぞぞとした。元気で〜のラストに余韻が残る。

  • カノコ さん

    何気ない日常に潜む、誰かの悪意や秘密に満ちた短編集。結末までが明確に描かれるわけではなく、恐怖心や猜疑心をそっと撫でるような手腕が絶妙。一瞬読んだだけではハッキリとは分からず、物語られない空白の匂わせるところが、時に残酷で時に色っぽい。表題作「元気でいてよ、R2-D2。」のじわじわと心のうちに広がる哀愁と、『三つ、惚れられ』の疑いが確信に変わる瞬間の高揚感、『さりさりさり』の足元から這い登るぞぞぞという感覚が好き。ただ、解釈しきれていない部分もたくさんありそう。じっくり静かに読み返したい作品。

  • あつこんぐ さん

    お風呂のお供本。「誰かが何かの本でオススメしてたんだよなぁ」というあやふやな記憶で選んだのですが、解説を書いている人の名前を見た途端「あっ、ほむほむの書評集で見たんだ!!」と一気に思い出しました。ゾクッとする話もあれば「ん?どういうこと?」と私の理解力ではわからない話もありましたが最後の『スイッチ』が1番好きでした。男性なのに違和感なく女性目線の話が書けるのが凄いですね。恐るべし、北村薫。

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北村薫

〈北村薫〉1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。89年「空飛ぶ馬」でデビュー。「夜の蝉」で日本推理作家協会賞受賞。ほかの著書に「ターン」など。

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