港の人 付単行本未収録詩

北村太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784896293319
ISBN 10 : 4896293312
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
134p;20

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読書メーターレビュー

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  • チェアー さん

    もうこの場所でいいんだと思うこころと、いや、俺は別の場所にいるべきなんだと思うこころが、1人の男性の姿として像を結ぶ。装丁も素晴らしい。

  • いやしの本棚 さん

    ひどく寒く感じられる曇り日だったからか、風邪をひいているせいなのか、読み終えて、灰色の海と、そこからつづく、すこしくらい雲の色の印象で満たされた。不明瞭な水平線、生と死の間(あわい)に、ひとり。でもきっと、あかるく晴れた日に読んでも、詩人はひとりでいるだろう。寄り添ってくれたりしないし、こっちが寄り添うこともしずかに拒まれている。これはそういう本だから。ひとりの読者とひとりの詩人の、パラレル。「いかんせん 骨の白きを/といわんばかりに/風がふく」

  • parakeet_woman さん

    港とは横浜。詩人が都会の港に見るのは老いた自らである。「あの貨物船/どうみてもうつむいている老いたる浮浪者だった」。私に血が通い匂いを放つ海と船の記憶がないように、たぶん詩人にもない。この港はあくまでも都市の一部だ。「都市は輝いて見える/すべての階段は/寛大に簡潔にひびき/街路樹は/こころよく全体を開いている」が、「一日は/一生として/まもなく/まったく同じあすを夢見るだけである」。「死とは固有名詞との別れ」と詩人は言う。都市、つまり固有名詞と匿名性の狭間で詩人は自らの生をやり過ごし、死を待つのである。

  • 刻青 さん

    不思議な詩人。この人の詩を読むといつも思うのは、この人はどこにいるんだろう、ということだ。それくらい、うすい、感じの詩と思う。特にこれはその感じが強く、一応詩人の歩く道、心、日常はそこにあるのだけど、いなくなったってなんにもかわんないよ、って感じがする。切なさとは違う。乾いていること。朝の白い光り。いったいなんだろう?声はたしかに聴こえてくるのに、姿が見えない。足音が聞こえない。 とにかく、稀有な詩人だと思う。 「午後  やました公園をひとまわりして  部屋に帰って  静物の位置をすこしなおす」

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人物・団体紹介

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北村太郎

1922年東京生まれ。1992年没。本名・松村文雄。東京大学仏文科卒。戦前から「ル・バル」に参加、戦後は鮎川信夫、田村隆一らとともに「荒地」を創刊し、戦後的感性を見事に定着させた詩的世界を確立した。1966年、第一詩集『北村太郎詩集』を刊行、以後数多くの詩集を上梓する。おもな詩集に『犬の時代』(芸術

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