アクター・ジェンダー・イメージズ 転覆の身振り

北村匡平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784791773923
ISBN 10 : 4791773926
フォーマット
出版社
発行年月
2021年09月
日本
追加情報
:
298p;19

内容詳細

京マチ子から渡哲也、山田孝之、そして綾瀬はるかまで―。俳優たちが体現し、破壊し、そして生み出された「女らしさ/男らしさ」とはなにか?ジェンダー・セクシュアリティのあり方、「女らしさ/男らしさ」の価値観が一変した戦後日本。移りかわる理想像を俳優たちはいかように体現し、人びとはそこから何を見出したのか。古典から近年の話題作まで、映像内の身体表現を俊英がつぶさに読み解き、浮き彫りにする。

目次 : Opening アクター・ジェンダー・イメージズ/ Sequence A 抵抗する身体―闘う女たち(戦後民主主義と脚―京マチ子の生の重力/ 戦後日本を抱擁する―国民女優としての高峰秀子/ 黄金時代の映画のアイドル―“日常性”を演じた若尾文子 ほか)/ Sequence B 敗北する身体―傷つく男たち(敗戦から遁走―フランキー堺の“喜劇性”/ ダークヒーローの孤独と虚無―渡哲也の漆黒の輝き/ 敗北と苦痛の美学―恐るべき子供としての萩原健一 ほか)/ Sequence C 転覆する身体―イメージをかきかえる(『転校生』における身体の喪失と共感―大林宣彦のセルフリメイク/ 女たちの連帯と共闘―韓国映画『ハウスメイド』とチョン・ドヨン/ 神と化す男たち、戦闘する女たち―インド映画『バーフバリ』の筋肉 ほか)/ End roll ジェンダー・イメージの想像力

【著者紹介】
北村匡平 : 1982年山口県生まれ。映画研究者/批評家。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了、同大学博士課程単位取得満期退学。現在、東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター・リベラルアーツ研究教育院准教授。専門は映像文化論、メディア論、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • しゅん さん

    京マチ子・高峰秀子・満島ひかり・フランキー堺・渡哲也・山田孝之などの俳優論、『バーフバリ』やMCUなどの身体論を「ジェンダー・イメージ」の攪乱という主題に基づいてまとめている。京マチ子の肉体の解放感が戦後の日本の身体として求められた、若尾文子は調節的な美ではない親しみやすさが人々の心に訴えた、といった俳優で語る歴史。興味深いと思うのは、今の私の感性からすると若き若尾文子に「親しみやすさ」も「超越的な美」もどちらも感じることで、これは私個人だけでなく、おそらく日本人の美の感性が5〜60年で変わっている。

  • K.H. さん

    映画の中で女性がどのように描かれてきたのか、を戦後から現代の作品まで分析する…はずなのだけど、途中で男優の方に脱線してしまい、少しラインがぼやけているような。もちろん、男性の描かれ方まで論じてはじめてジェンダー論は完成するとは思う。でも、「明確なイメージを描くことができなかった」という男優論を、それ自体で見事な女優論に対置させるのは、ちょっと苦しいような。だけどジェンダー研究史をまとめた部分は参考になったし、映画批評としても読める。何より、見たい映画がたくさん見つかった。読んでよかったと思う。

  • Ramo さん

    「女らしさ、男らしさを理想化する国民的なメディア媒体として、フィクションを投じる映画ほど相応しいものはない。」戦後から現代までの映画とジェンダーイメージの関係を歴史から紐解き述べられていた。古い映画全然わかんなかったので見てみたくなった。

  • レンコン餅 さん

    男らしさや女らしさなど決めがちなイメージやジェンダーに対してどう変化していったのか?をしっかり作品や時代背景を読み解いていく。フランキー堺から綾瀬はるかまで幅広く韓国映画やインド映画まで満足度が高い。

  • よっちん さん

    研究室

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北村匡平

映画研究者/批評家。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授

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