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ザ・シークレット・ナンバーズ 数学の世界の知られざる先駆者たち

北川ケイト

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041119624
ISBN 10 : 4041119626
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人種、性別、国籍――
社会的な制約を受けながら
その障壁を打ち砕いた人々の物語

ヨーロッパを中心とした考え方は数学にも及んでおり、これまで、古代ギリシャ以外で生まれたものはすべて「民族数学」として脇に追いやられていた。そのため、論理的に一方向に進んできたと思わせる数学の歴史は、実際ははるかに多様で複雑であり、混とんとしている。著者の二人はこれまで数年がかりで世界各地の数学にまつわる資料を収集。六大陸で数千年にわたって数学分野に貢献したにもかかわらず、見過ごされてきた人々に光を当てることに成功した。知られざる先駆者たちの物語へようこそ。

「数学の歴史を掘り下げれば掘り下げるほど、私たちは事実がいかにゆがめられてきたのかを知り、それに対して何かしなければならないという思いを強めたのである。(中略)数学とはアイデア、つまり着想を起点とし、その着想を結論に導くまでの考え方を生み出す学問である。様々な地域や文化圏によって広げられる思考の多様性(ダイバーシテイ)は、数学において必要不可欠なのだ。(「プロローグ」より)




【著者紹介】
北川ケイト : 歴史学者、宇宙教育スペシャリスト。福岡県出身。カナダのブリティッシュコロンビア大学で数学と生命科学を学び、プリンストン大学で歴史学の博士号を取得。ハーバード大学で歴史を教え、ケンブリッジ大学ウォルフソンカレッジ、カリフォルニア大学バークレー校、マックス・プランク数学研究所、オックスフォード数学研究所などで数学史の研究を進め、南アフリカにも赴任。2022年度からJAXA宇宙教育センター長、2024年度はJAXAにて副理事長付アドバイザーを務めた

ティモシー・レヴェル : イギリスの科学ジャーナリスト、元数学者。数学の修士号、コンピュータ・サイエンスの博士号を取得。人間心理と人間関係、仕事とスポーツ、都市とネットワークなど、分野の垣根を越えた様々なトピックを扱い、日々の暮らしの中に気づかれずに存在している有用な数学原理を分かりやすく伝えている。WNYCの「サイエンス・フライデー」をはじめとするラジオ番組やポッドキャストに定期的に出演。現在、科学雑誌『ニュー・サイエンティスト』のエグゼクティブ・エディターを務めている

番由美子 : 英語・フランス語翻訳者。アメリカ・ニューヨーク州在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • to boy

    今まで欧米中心に語られてきた数学史に対し、古代から各地で数学は独自の発展をしそれぞれが影響しあっていたと述べる本書。その意図には賛同するが、これを読むと結局系統的に数学史を発展させてきたのは欧米だけだと再認識せざるを得ないという逆説。たしかに世界各地で天文学や経済などの道具として数学は発展したが、現代数学には至らず途切れてしまった印象。本書の後半は欧州での女性、有色人種に対する偏見が多く語られそれはそれで面白いのだが主題から外れてしまった感じです。和算についての記述が少ないのも残念。

  • 読書家さん#pOdwcY

    数学の歴史を紐解く、宗教や文化と同じく、数学の歴史も時の権力者などによって歪んでしまった。当たり前のように使用していた数学が何故そうなったのかについて改めて疑問に思った。例えば人間の年齢、暦、1日24時間365日などどのようにして決まったのかなど。歪みを持たなければ、世界共通の言語ともいってもよい数学がどのように歪んでしまったのか。数学の歴史だけでなく、数学と社会の関連性なども含めて興味深い内容だった。

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