加藤静子 / 山中裕 / 秋山虔

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日本の古典をよむ 11

加藤静子 / 山中裕 / 秋山虔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093621816
ISBN 10 : 4093621810
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

娘を次々に帝の后とし、「この世をば我が世とぞ思ふ」と歌った藤原道長。摂関政治の頂点に立った男の栄華を語る、2つの歴史物語を収録。原文の魅力をそのままに、現代語訳と解説ですらすら読める新編集。

【著者紹介】
橘健二 : 1913年、三重県生れ。東京文理科大学卒。中古・中世文学専攻。筑波大学名誉教授。1998年逝去

加藤静子 : 1946年、茨城県生れ。東京教育大学卒。平安文学専攻。都留文科大学教授

山中裕 : 1921年、東京都生れ。東京大学卒。日本古代史・平安文学専攻。調布学園大学名誉教授

秋山虔 : 1924年、岡山県生れ。東京大学卒。平安文学専攻。東京大学名誉教授

池田尚隆 : 1954年、三重県生れ。東京大学卒。平安文学専攻。山梨大学教授

福長進 : 1955年、岡山県生れ。東京大学卒。平安文学専攻。神戸大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • しゅてふぁん

    どちらの作品も藤原道長の栄華を描いた歴史物語。道長はホントに女運がいい人だなぁと思った。入内する娘を産む高貴な妻、天皇の皇子を産む娘、自分を強力に推してくれる姉(一条天皇の母)がいたからこそ、一家三后(太皇太后、皇太后、中宮)、孫が帝と東宮という栄華を極めることができた。これは凄い。男性が書いたといわれている『大鏡』よりも、女性が書いたといわれている『栄花物語』のほうが好み。一条天皇や定子も出てくるし、いつか『栄華物語』全編を読んでみたいな。

  • みつ

    ほぼ同じ時代を語ったふたつの古典の解説書。読みどころについて現代文訳の後に原文が付く体裁。大鏡は文徳天皇と藤原冬嗣の時代から、栄花物語は宇多天皇と基経からそれぞれ始まるが、専ら兼家から道長の時代(つまりは大河ドラマ『光る君へ』の時代)に多くが当てられている様子。編年体で書かれた後者に対して、紀伝体の前者は人物に焦点があたる分時代が飛び重複もあるものの、複数の人物による対話形式であることも含めよりダイナミックに、優美な平安王朝の別の空気を伝える。巻末の天皇系図と藤原氏系図は、比較しながら読む必要あり。➡️

  • Tadashi_N

    異形の老人が語る、藤原氏の栄枯盛衰。

  • ひさしぶり

    時の権力者藤原道長は素晴らしい立派だというのを人物順にあり得へん老人が語る「大鏡」,「栄花物語」は年代順。菅原道真の左遷、花山院不敬事件、法成寺の造営等興味深い史実があるのですがダイジェスト版なので堪能にまで至らず。機会があれば他の本漁ってみたい。

  • おゆ

    古文音痴の私には、現代語訳のあとに原文という構成がたいそう読みやすくて助かった。読めなくても読みたい、読めるようになりたい、それは古文の音が声にしたいくらい美しいから。漢文のシャキシャキした音感もいいけど、女文字のたおやかさは格別です。収録二作はどちらも藤原道長が主役だけども、目を引いたのはやはり運に見放された脇役の人々。とくに皇后宮にまでなりながら最期は失意のなか亡くなった定子の無念には胸をつかれる。道長万歳物語だけど強運すぎる彼には魅力を感じなかった。源氏物語の光の君よりも実在感がなかった気がします。

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