歴史の本棚

加藤陽子 (書籍)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784620327495
ISBN 10 : 4620327492
フォーマット
出版社
発行年月
2022年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
252p;19

内容詳細

読む前と後で、風景が違って見えてくる。歴史学からの確かな視点。傑出した書評の数々、待望の書籍化!

目次 : 1 国家 国家の役割―個人のために国家は何をなすべきか(軍隊の本質を普遍的な視野から語る―『神聖喜劇』全5巻/大西巨人=著 光文社文庫/ 明治教育、弾力性の奇跡を支えたもの―『近代東京の私立中学校 上京と立身出世の社会史』武石典史=著 ミネルヴァ書房 ほか)/ 2 天皇 天皇という「孤独」―戦後史からひもとく天皇の役割(暗澹たる時代を「短歌によって生きていた」―『歌集 形相』南原繁=著 岩波文庫/ 若き魂をいかに鎮めるか―『死者の書 身毒丸』折口信夫=著 中公文庫 ほか)/ 3 戦争 戦争の教訓―人は過去から何を学び取ったのか(「政治的人間」を見つめ続けた強さ―『戦争』大岡昇平=著 岩波現代文庫/ 地を這う蟻の視線で戦地を描く―『戦線』林芙美子=著 中公文庫 ほか)/ 4 歴史 歴史を読む―不透明な時代を生き抜くヒントを探す(歴史の必然に爪を立てる―『考えるヒント3』小林秀雄=著 文春文庫/ 共産党軍の“黎明”から現代中国を考える―『中国革命と軍隊 近代広東における党・軍・社会の関係』阿南友亮=著 慶應義塾大学出版会 ほか)/ 5 人物と文化 作品に宿る魂―創作者たちが遺した足跡をたどる(筆一本で自分の命をつないだ知性―『わが異端の昭和史』上・下/石堂清倫=著 平凡社ライブラリー(単行本『わが異端の昭和史 正・続』は勁草書房)/ 戦時下、虚無思想の力で雑念を封じる―『わが青春無頼帖』柴田錬三郎=著 中公文庫(現在は増補版、単行本は新潮社) ほか)

【著者紹介】
加藤陽子 (書籍) : 1960年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。1989年、東京大学大学院博士課程修了。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て現職。専攻は日本近現代史。2010年、『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)で小林秀雄賞受賞。『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』(朝日出版社)で紀伊國屋じんぶん大賞2017受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom さん

    自ら書痴と称する加藤陽子先生による57編の書評が収録されている。書評を読むと評者の人格と見識がわかる。対象とする本の著者が投げかける「問い」の意味を正面から受け止める誠実な態度は、先生のフェアなお人柄そのものだし、その上で展開される考察には、評者の深い歴史観が示されている。冷静で、温かい。改めて、日本を戦争に導いた社会に対する先生の視野の広さと洞察の深さに感動するばかりである。多くが未読の書籍で占められている書評本が、こんなに豊かで楽しいと思えたのは初めてかもしれない。正に、評者の人格と見識の賜物である。

  • KAZOO さん

    題名にもある通り、歴史関連の本の書評集です。大学の先生らしく固い専門的な本が多いのですが時たま文学作品的なものも見られます。大西巨人の「神聖喜劇」、柏原兵三の「徳山道助の帰郷」や折口信夫、大岡昇平、林芙美子の作品などです。やはり大学の講義のためにはかなり分野が限られた読書になるのでしょうか?読み方の視点が私なりに参考になりました。

  • まーくん さん

    日本の1920〜30年代の近代史を専門とする東京大学文学部教授。それでも日本人が何故あのような道を選び破局に至ったか?読者と共に考える著作あり。全部で57冊に関する書評を挙げているが、1.国家、2.天皇、3.戦争に関する章で挙げられた本の中には既読書はなく、書名も初めて目にする研究書に近い著作も多く、勉強になったものの咀嚼しきれないものが多かった。4歴史、5.人物と文化の章は『帝国の参謀アンドリュー・マーシャル…』や『帝国航路を往く』など既読本もあり、比較的馴染み易く感じた本が多かった。

  • やいっち さん

    23日読了した。書店で見出し、即手にした。正直、中を捲ることなく。加藤陽子の素養を知りたくて。中身は違った。彼女の専門分野である日本近現代史に軸を置いた文献を扱っている。大半が吾輩には今後も手にしえない書かもしれない。

  • すくすく さん

    東大文学部で日本近現代史を研究する著者の視点で選ばれた本、研究書の数々。日本の近代は戦争を抜きには語ることができず、私自身としては直視できていない分野であるが、著者が深い見識と多様な目線でもって戦争、軍事、その時代背景を解説し本に書かれた時代に連れて行ってくれる、そんなイメージ。ここまでのレベルの書評は専門家ならでは。紹介されている本も読みたいし、書評そのものも非常に面白かった

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