読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• ehirano1 さん

  読了日：2019/07/07

  こんな講義を学生時代に受けてみたかった、とつくづく思いました。遅ればせながらが、書籍にてそれが幾分叶えられたことに感謝したいと思います。

• へくとぱすかる さん

  読了日：2020/07/18

  ５日間かけての、中・高生への集中講義の記録。考えさせることで近代史を深く知ろうとする試み。このように膨大な事項を検討していく流れとして歴史を学ぶと、あるいは戦争への道は必至だったのではないかと、早合点されそうな気もする。しかし決してそうではなく、戦争を回避できた結節点はいくらもあったはずで、そこで誤った選択が、どんどん方向を悪くして行ったと考えるべきだろう。人物評価が他の本とかなりちがうのもユニークな点だが、いろいろな見方を知ることは大切だろう。質問に答える中高生のレベルがおそろしく高いことには驚く！

• こーた さん

  読了日：2018/08/29

  かつて日本人は戦争に明け暮れ、やがて世界を相手に無謀な戦争をやって、国を壊滅させるまでに至った。国の内外を問わず、たくさんの人間が死んだ。わずか百年ほど前の、祖先というほどには遠くない、たかだか三代か四代前の人々が、である。当時の政治家たちは何を考え、国民はなぜそれを指示したのか。日本人はなぜ、戦争への道を選んだのか。そのプロセスをていねいに調べるのは、ふたたび同じ轍を踏まないためである。あのときこうしておけば、あの人物さえいなければ。ことはそれほど単純ではない。だから皆で考え、議論するのだ。⇒

• Aya Murakami さん

  読了日：2019/08/25

  新潮文庫の１００冊２０１８新潮文庫の１００冊２０１９ 日露戦争の原因になった三国干渉のフランスの立場の説明が新鮮。中東鉄道…、むしろ初めて聞く名前です。ロシアが作る中東鉄道にフランスがバックアップしていたというのが簡単な理由らしいですが、東大教授の著者が「長い話になる」と書いているので本当に長いハードカバーな話になるのでしょう。また図書館で調べたい事柄が増えてしまいました。

• おたま さん

  読了日：2021/03/05

  著者が、中学生から高校生までの生徒を対象に行った講義の記録。語り口は易しいが、内容は決して薄くなく、むしろ最新の研究成果等も取り入れて濃密。それに対して、歴史好き(歴史研究部)な生徒の鋭い質問や、講義の意義を踏まえた発言等に、むしろ加藤さんの方が押される場面も。扱っているのは、日清戦争から太平洋戦争までの日本近代の戦争の歴史。それをその当時の人々の置かれた状況、その中でいかに状況を捉え、どのような考えをもったか。そうした内在的な戦争の把握を行っている。題名の日本人がその時々に何故戦争を選んだのかが分かる。

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