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さよならの余熱

加藤千恵

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087466508
ISBN 10 : 4087466507
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2010
Japan

Content Description

一緒に暮らす恋人に、最近わたしはすぐに苛立つ。好きなのに、優しくしたいのに、彼を追い詰める言葉ばかりが溢れ出し―(「つまらぬもの」)。退屈な日常を変えて欲しくて、会社員の芹澤さんと付き合い始めた。でも、高校で援交の噂を立てられて…(「暮れていくだけ」)。甘やかな恋心は、いつしか胸をしぼる切なさに形を変える。恋の至福ととまどいをひたむきに描いた全9話、文庫オリジナル。好評『ハニービターハニー』に続く第2弾。

【著者紹介】
加藤千恵 : 1983年北海道生まれ。立教大学日本文学科卒業。2001年、短歌集『ハッピーアイスクリーム』で高校生歌人としてデビューし、話題に。短歌以外にも、小説、詩、エッセイなど、さまざまな分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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何度も何度も涙ぐんでしまいました。それぞ...

投稿日:2012/10/25 (木)

何度も何度も涙ぐんでしまいました。それぞれの作品の中に細かい仕掛けもあって、とても楽しめる作品です。

ameg さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ❁かな❁

    切ない恋の終わりを集めた短編集*今作はゆるやかに細かいリンクで繋がっています。加藤千恵さんの作品を読むのは12作目。悲しいお話が多いですが唯一「バンドエイド」は恋の始まりが描かれていて好み♡加藤千恵さんの描かれる恋人同士のやりとりは本当にリアルで心理描写も丁寧で経験がないことでも、いつも既視感があります。静かに語られていき読みやすい*恋する甘い気持ちにキュンとして、優しくしたいのに追い詰めてしまうもどかしい思いに切なくなる。西加奈子さんの素敵な解説「普通なのに非凡」にも共感♪定期的に読みたくなる作家さん♡

  • masa@レビューお休み中

    どうして、さよならというのは、こんなにも胸を苦しくさせるのだろう。友達との別れ、家族の別れ、さまざまな別れが人生にはつきまとうが、やはり、恋人との別れはなにものにも比較できない苦しさがある。きっと、誰しもひとつやふたつは、苦い別れのエピソードをもっているのではないだろうか。ここでは9篇の恋人たちの別れの物語が描かれている。どの物語も、どこかで恋人たちが現実に繰り広げていそうな恋であり、別れであり…こういう誰しも経験することだからこそ、共感したり、感傷的になることができるのかもしれない。

  • takaC

    女の子が語る自身の恋愛事情集。分かったような分からないような読後感。作品の各々がどこかで繋がっているのはたまたまで、あまり重要な意味はないみたい。

  • まさきち

    初読み作家さん。不倫に片思い、軽いストーキングに別れと様々な形の恋愛を繰り広げる人々の話を9編集めた短編集。それぞれの話が絶妙な絡み方をしてるもよかったけれど、何よりえっ、ここで終わり?これからがいろんな展開があって盛り上がるんじゃと思わせてくれ、その後を想像せずにはいられなくさせてくれる展開が秀逸でした。また楽しみな作家さんを見つけてしまいました。

  • 扉のこちら側

    初読。解説にもあるように、普通の出来事の描写が巧み。バンドの解散、別れるカップルとか。ちょっと物足りないようなもどかしさを感じるのがまた切なくていい。

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