言葉の降る日

加藤典洋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000229531
ISBN 10 : 4000229532
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
追加情報
:
310p;19

内容詳細

静かに言葉は降り積もる。いまはもういない、あの人たちへの思いとともに―。親しくその謦咳に接した吉本隆明、鶴見俊輔だけでなく、太宰治や坂口安吾、井伏鱒二、江藤淳、三島由紀夫など、その実像と思想の核心にふれ、切実なる生と死を彫琢する。在りし日の姿、その息遣いまでもが、聴こえてくる。

目次 : 0 死が死として集まる。そういう場所/ 1 吉本さんと鶴見さん(吉本隆明(此岸に立ち続けた思想―吉本さん追悼/ 「誤り」と「遅れ」―吉本隆明さんの死 ほか)/ 鶴見俊輔(「空気投げ」のような教え―鶴見俊輔さんを悼む/ 鶴見さんのいない日 ほか))/ 2 太宰、井伏、坂口(太宰治、底板にふれる―『太宰と井伏』再説/ 老熟から遠く―井伏鱒二『神屋宗湛の残した日記』 ほか)/ 3 いまはいない人たち(多田道太郎さんの仕事/ ひとりぼっちのアメリカ―江藤淳『アメリカと私』 ほか)/ 4 言葉の降る日(死に臨んで彼が考えたこと―三年後のソクラテス考/ 私の秘密―「10・8山崎博昭プロジェクト」に ほか)

【著者紹介】
加藤典洋 : 1948年山形県生まれ。東京大学文学部仏文科卒。現在、文芸評論家、早稲田大学名誉教授。『言語表現法講義』(岩波書店、1996年)で第10回新潮学芸賞。『敗戦後論』(ちくま学芸文庫)で第9回伊藤整文学賞。『小説の未来』『テクストから遠く離れて』(朝日新聞社/講談社、2004年)の両著で第7回桑原武夫学芸賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • もりくに さん

    信州岩波講座に内田樹さんを聞きに行ったら、彼の立て板に水の「大風呂敷」の話も面白かったが、加藤典洋さんのトツトツとした話も、印象に残った。この本は、彼が大震災後、なくした多くの親しい、大切な人の話を中心に編まれている。深い影響を受けた思想家としての、吉本隆明さんと鶴見俊輔さん。そして友人の鷲尾健也さん(歌人の小高賢)。初めに、柳田国男の「先祖の話」に触発されて、先の戦争を、大震災を、日々の生活の中での出来事を、「死者をもつ」という経験を経てつなぐ。それは、どんな死も同じだという想いに、私たちを誘うからと。

  • pirokichi さん

    2011年の震災のあと大切な人を次々と喪った著者がそれらの人々について書いた文章などを集めた一冊。私には難しかったけど、とてもよかった。うまく言えないけど、著者の心の奥処にある熱さ、さみしさみたいなものを感じた。鶴見俊輔さんはとても興味深かった。書くって考えるより範囲が少し広いんだ…。河合隼雄さんの「読書は「ストック」でなく、本来、本に流れているもの…「フロー」にふれることなんだ」にはハッとした。2013年には事故で息子さんを喪った著者。その時支えてくれた鷲尾賢也さんへの弔辞には胸が締め付けられる。

  • Nobuyoshi さん

    加藤典洋(のりひろ)さんの本は、比較的読んでいる。 「口調」が私の体質に合うからでしょう。 言っていることにはほとんど異議はありません。息子さんを事故で亡くされて無念なことでしたでしょう。

  • v&b さん

    一部

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人物・団体紹介

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加藤典洋

1948・4・1〜2019・5・16。文芸評論家。山形県生まれ。1972年、東京大学文学部仏文科卒。国立国会図書館勤務、明治学院大学教授、早稲田大学教授を経て、2014年、同大学名誉教授。1981年、「早稲田文学」に本書の元となる長篇評論「二つの「新しさ」と「古さ」の共存―小林秀雄の世代について」を

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