かわいないで

加納愛子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163918419
ISBN 10 : 4163918418
フォーマット
出版社
発行年月
2024年05月
日本
追加情報
:
224p;20

内容詳細

Aマッソ加納、初の中編小説集。高校生の頃からお笑い魅せられて、お笑いライブハウスに就職した主人公・唯。年末年始、賞レースが集中して芸人の悲喜こもごもが色濃くあらわれる季節に繰り広げられる、華やかな「笑い」の舞台裏の人間ドラマに迫る。(「黄色いか黄色くないか」) 高校の日本史の授業中、千尋は必死に耳を研ぎ澄ます。隣席の香奈美がひそひそ声で後ろの席のふたりに語る、昨日のデートの一部始終に。千尋がどうしても聞きたいのは、聞き手の透子から香奈美に放たれる「かわいないで(笑)」という絶妙な相槌の一語なのだ。(「かわいないで」)

【著者紹介】
加納愛子 : お笑い芸人。1989年大阪府生まれ。2010年に村上愛とお笑いコンビ「Aマッソ」を結成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • えも さん

    お笑い芸人さんによる2編。それぞれ、お笑いの劇場に勤める女性と、お笑いの視点でクラスメートの会話を聞いてしまう女子高生が主人公▼最初の話は、売れっ子になって劇場を去る芸人と、売れなくて解散する芸人の対比が切ない。主人公が高校時代、家庭環境のやりきれなさを忘れるために親友と劇場に通っていた、その切なさともカブっている。思いを口に出して伝えることの難しさも▼次の表題作は、女子高生の友だち関係の危うさが描かれているが、むしろ印象に残ったのは、お笑いのセンスがある人の、言語感覚の鋭さみたいなところでした。

  • gtn さん

    「黄色いか黄色くないか」の一篇。劇場スタッフは、著者がモデル。Aマッソ加納が、自身を俯瞰していることが分かる。「フルコクミン」と「時雨」をめぐる勝ち負け論、劇場から売れっ子がテレビに去っていく寂しさなどは、体験談と言っていい。体験ほど説得力のあるものはない。

  • あっちゃん さん

    芸能人の本だと知らずに読了(笑)私的にはちょっと読みづらいし、説明も無いのでスタートから状況を認識するのに一苦労…しかし読了後は妙な余韻が後を引く謎の読後感( ̄ー ̄)

  • 練りようかん さん

    中編二編。お笑い好きで劇場スタッフになった主人公の「黄色いか黄色くないか」は、ネタを誉める時面白い以外の言葉を使わないという決め事が興味深いと思った。教室の隣グループの会話に聞き耳を立てる表題作も決まったフレーズが励まし許し、そしてあなたを認めてますというメッセージで双方が符牒だと認識しているのだ。場の空気と暗黙のルール、加速するキャッチボールと反射神経になりきる脳、ノリが小説描写に乗っていて読んでいて楽しかった。著者は言葉の可能性を信じている人なんだなと思った。最後の透子との会話がめちゃめちゃ良かった。

  • nonicchi さん

    たった今、読了。うまく感想が言えない自分が恨めしい。面白かったのは間違いない。言語化出来ないのがもどかしい。どうしてこんなん書けるん?

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人物・団体紹介

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加納愛子

1989年、大阪生まれ。2010年にお笑いコンビ「Aマッソ」を結成。ラジオ『AマッソのMBSヤングタウン』他にレギュラー出演する他、テレビドラマの脚本執筆にも活躍の幅を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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