私たちは塩を減らそう キノブックス文庫

前田司郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784909689283
ISBN 10 : 4909689281
フォーマット
出版社
発行年月
2019年02月
日本
追加情報
:
275p;16

内容詳細

結婚に踏み切れない二人が、美味しい匂いのする草を探し歩く「私たちは塩を減らそう」。テーブルである私と共に暮らす裸の男女が、げっぷをめぐる哲学談義を交わす「部屋の中で」。性愛に焦がれるようにして、少年と少女が幻想的な夜の東京をさまよう「悪い双子」―異才が描く、日常と異世界の狭間に生きる私たちのための奇妙な恋愛短篇集。

【著者紹介】
前田司郎 : 小説家、劇作家、演出家。1977年、東京都生まれ。劇団「五反田団」主宰。戯曲「生きてるものはいないのか」で岸田國士戯曲賞、「徒歩7分」で向田邦子賞受賞。著書に『夏の水の半魚人』(三島由紀夫賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かば さん

    短中編集。会話文がうまい。「悪い双子」文章に引き込まれる。官能の極地。「エベレストの方」エベレストまで行っておいて旅への意識が低いのが面白い。

  • kei@名古屋 さん

    初読みの作家さん。テンポと言うのか?波と言うのか?乗れないままに読了。恋愛物でもなく、ミステリーでもなく、難しい。それぞれは面白いが一冊にすると行方不明な気がする。個人的には、表題作品が嫌いではない。だが、このカップルがずっと永遠一冊だと少し胃もたれしたかもしれないなぁ。

  • ぶうたん さん

    文芸誌に掲載された作品を中心とした作品集。なかなかに読むのが厳しい短編集だった。巻末のエベレト行エッセイは面白かったのだが、小説は正直言ってかなり読むのがしんどい。演劇の人であることが関係しているように思うのだが、うまく説明はできない。いずれにしても通例的なプロットで組み立てられる作品とは異なっているのだ。特に一番長い「悪い双子」は苦痛だったなあ。一方で好む読者がいることも想像できるので、なおさら楽しむことが出来ない自分が残念だった。

  • さり さん

    ジャケ買い。日常のテンションで描かれる非日常なお話たち。ファナモは世にも奇妙な物語で観たけど、中々衝撃だった。会話で紡ぎ出される言葉も独特で、はまる人ははまるだろうなといった印象。面白かったけど理解はできなかった。

  • あひるのふせん さん

    半分くらい噛み合っていないのに何故だか続く男女の会話が新感覚。塩を減らすか、お米を白いキャンパスに見立てられるか、裸なら靴下は脱いだほうが自然かなど延々続けばいいと思うほどでした。『世にも奇妙』にあった「次世代排泄物」のキレの良さにも唸りますが、個人的には「嫌な話」。惹き付けられない題ですが文章の質感と構成が見事に一体となっていて痺れた。ただ実験的趣向といえるのかクセがあり、「部屋の中で」にあれっと地盤がぐらついて、地盤など要らぬを貫いた「悪い双子」は正直読み辛かった。そんなばらつきも新鮮な感覚でした。

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