2119 9 29 ショコラ文庫

凪良ゆう

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784778122355
ISBN 10 : 4778122356
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
309p;15

内容詳細

人間に尽くす精巧なアンドロイド“ドール”との結婚という阿部孝嗣の夢は、人を模したドールの製造が禁止された大学時代に潰えた。けれど三十八歳になった今も愛は変わらず、独身で童貞を貫いている。ある日、阿部は家業のレストランの常連客から、存在自体が罪となる美しい裏ドールを託される。彼の名は高嶺。無愛想で反抗的というドールにあるまじき彼の態度を不思議に思いながらも、憧れの存在との同居生活に阿部は胸をときめかせるが―。

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • miyu さん

    運動の出来る元デブで38歳童貞オタクな「俺氏」阿部ちん。前作から密かに気になっていた彼がついにがっつりメインに。全編誠実で一途な阿部ちんの魅力がこれでもかというくらいにダダ漏れしている。「自分はもしやオタクフェチか?」と錯覚に陥ったほど。たぶんツンデレ高嶺も同じであっただろう。裏ドールとか人間とかそんな区別が愚かしくて馬鹿らしくなるくらいに阿部ちんは真っ直ぐで優しい。二人の選んだ生き方はごく自然の人生だった。なのに読み終わったあとの多幸に満ちた喪失感をいつまでも忘れることができない。とても素晴らしかった。

  • りゅう☆ さん

    将来はドール美優ちゃんと結婚して幸せな家庭を築くと決めてた阿部ちんだったが、ドール事情が大きく変化。実家のレストランを継いだ阿部ちん38歳の元に製造どころか所持すら禁じられてる裏ドール高嶺を預かることになる。無愛想な高嶺。だけどドール命のアベ。預かる以上は大切に接したい。今までのマスターに酷いことしかされてなかった高嶺はそれが普通だと思ってたのでアベの優しさに戸惑う。お風呂に入ることの意義を知り、だんだん味覚を感じ食べることに興味を抱いていく。そして阿部ちんは憧れの美優との再会。そこで生じた高嶺の感情や→

  • めめめ さん

    阿部ちん本当いい男だったよ…。ツンデレ美人の高嶺も美優も阿部ちんのご両親も辻も皆いいキャラ。途中、アンドロイドの心についての考察がそのまま人間のそれにも思えてきて何とも息苦しい。草間さん描くチンピラシャツが本当にチンピラ柄だった。

  • naoっぴ さん

    ドールと呼ばれるアンドロイドの物語。機械は心を持たないと定義されているけれど、本作のドールは接するうちに心が育っていくらしい。ちょっと都合がよすぎ、なんて思うところもあったりするけれど、読み進むうちに物語に引っ張られて違和感がなくなる。なんといっても人とドールの純粋な恋のファンタジーなのだから。タイトルの意味が切ない。阿部とドール高嶺の、種と性別と超越した切ないラブストーリーだった。

  • 那義乱丸 さん

    前作でも大いに泣かされたが今作でも滂沱の涙。無愛想で懐かない裏ドール・高嶺を深く、優しく、温かく包みこんでいく阿部ちんのドール愛。それが高嶺への恋情に変化していく過程と高嶺の中に阿部ちんへの特別な想いが芽生えていく様子にぐいぐいと物語に引き込まれ、ふたりに危機が迫る後半は何度涙をこぼしたことか。ふたりのエンディングには感動の涙だった。添い遂げる幸せのあたたかさに浸り、ラストの1行でさらなる涙が溢れ…。このエンドまで読ませてもらえた私の心には、ふたりの幸せが温かな余韻となって残った。凪良作品、やっぱすごい!

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

凪良ゆう

2007年に白泉社よりデビュー。以降、各社でボーイズラブ作品を精力的に刊行する。20年、一般文芸における初単行本『流浪の月』で本屋大賞を受賞。21年『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート、「キノベス!2021」1位を受賞。23年『汝、星のごとく』で二度目の本屋大賞をはじめ、数多くの賞

プロフィール詳細へ

凪良ゆうに関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品