神さまのビオトープ 講談社タイガ

凪良ゆう

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062940672
ISBN 10 : 4062940671
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
追加情報
:
304p;15

内容詳細

うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。彼の存在は秘密にしていたが、大学の後輩で恋人どうしの佐々と千花に知られてしまう。うる波が事実を打ち明けて程なく佐々は不審な死を遂げる。遺された千花が秘匿するある事情とは?機械の親友を持つ少年、小さな子どもを一途に愛する青年など、密やかな愛情がこぼれ落ちる瞬間をとらえた四編の救済の物語。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さてさて さん

    人がそれぞれに思う幸せの形は異なります。他の人からすれば奇妙奇天烈なことでも、その人にとっては大切なこと、その人の心の内に形作られるその人だけの世界はあります。人それぞれの世界の中で完結する限りにおいては、誰も誰かを否定することなどできません。心の拠り所は人それぞれです。それは相手のことを思う時も同じです。それぞれがそれぞれの形で相手を思い、思われる、それが私たちが生きるこの世界。そう、その世界こそが神さまが私達に用意してくれた『ビオトープ』なのかもしれない、そんな風に感じた不思議な感情の残る作品でした。

  • 三代目 びあだいまおう さん

    ビオトープ:安息の地。神様が御座します場所とでも解釈できそうなタイトル。この素敵な作品を表すにふさわしいタイトルですね。結婚して間もなく夫を事故で喪ったうる波。葬儀を終えて消沈する彼女の前に、亡くなった筈の夫の姿が!端から見たら狂ったとしか思われないような状況、うる波は愛する夫の姿と仲良く暮らす。様々な愛のかたち、人知れぬ恋心。周りの常識と違うことへの悩みや覚悟。いいじゃん‼️だいたい他人と同じを求めること自体がおかしい!違っていて当たり前。幸せを他人と比べてどうする?それはあなた自身が決めること‼️🙇

  • ウッディ さん

    事故で亡くなった夫「鹿野くん」の幽霊と暮らす「うる波」、二人分の食事を作り、他人からは見えない夫に語りかけるうる波に、同情という名のお節介を焼く周囲の人々と大好きな人と一緒にいられる幸せを感じる主人公とのギャップが物語の核になっている。誰もが胸に抱え、他人に理解してもらえない秘密がある。幽霊の鹿野くんは何をしてくれる訳ではないけれど、ただ自分の傍にいてくれるだけでいい。そんな二人の会話が軽妙で、お互いへの深い愛情も感じられ、いつまでもこの物語の世界に浸っていたいと思った。面白かったです。

  • よつば🍀 さん

    「アイシングシュガー」「マタ会オウネ」「植物性ロミオ」「彼女の謝肉祭」4話収録の連作短編集。『流浪の月』ですっかり心酔してしまった凪良さん、本作も良かった。全篇を通して感じたのは垣根のない愛。事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らす主人公・うる波の周囲で起こる4つのエピソードを通して幸せの意味を改めて考えさせられる。誰かに強制されたわけでもないのに勝手に枠の中に入り、無意識に世間に縛られている自分に気付く。同じ人間が一人もいない様に愛のカタチがいくつあっても良い。人を肯定する優しさと慈愛に満ちた物語。

  • 美紀ちゃん さん

    ABCDEFという6人がいる。ABCDEの5人の命を助ける代わりに、Fの命を捧げよと言われたらどうする?より多くの人命を守る。大事な人を1番に守る。この2つは両立しない。ずっと鹿野くんに生きていて欲しかったという本音がやっと言えたうる波さん。秋くんは春クンを生き返らせたら、その次にうる波さんの旦那さんのロボットを作ると約束してくれた。連作短編集。どれもとても良かった。酒井先生の器は小さすぎてひどい。大学受験前の大切な時期に腕を骨折してしまった安雲くんお大事に。そしてお幸せに。凪良ゆうさん、とても良い!

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人物・団体紹介

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凪良ゆう

2007年に白泉社よりデビュー。以降、各社でボーイズラブ作品を精力的に刊行する。20年、一般文芸における初単行本『流浪の月』で本屋大賞を受賞。21年『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート、「キノベス!2021」1位を受賞。23年『汝、星のごとく』で二度目の本屋大賞をはじめ、数多くの賞

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