読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 羽 さん

  読了日：2015/08/26

  ☆☆☆ 内田百�閧ﾍあだ名を七つ持っており、それら全員が登場する物語をこのように書き始める。「本来ならば各人別別に登場する事にして、その際一人ずつの風態なり歩き振りなりを説明して行くのが順序であるが、面倒だからみんな集まったところから始める。時候もきめておく筈であるけれど、そうすると窮屈になって、後で何か矛盾した事が起こると困る。それで季節不明と云う事にする。」電車内で読んでひとりでニヤニヤしてた。こんなことを書いてる作家さん他に知りません。笑

• 二人娘の父 さん

  読了日：2021/02/11

  磯田道史さんが紹介していた「忘却」全文を読むために購入。初めての内田百�閨B以前から興味はあったが、聞きしに勝る文章。戦前の市井の様子がよく分かる点も興味を深くする。敬愛する真島昌利の詩に「わかったんじゃない　思い出したんだ」というのがある。忘れることの意義を説く著者の精神と同一のものを感じる。天才は天才を知るのであろうと、勝手に納得する。夏目漱石の弟子だったというのも、恥ずかしながら初めて知る。奇才を感じるのは師匠ゆずりなのだろうか。

• いきもの さん

  読了日：2016/01/03

  さすが百鬼園先生。文章が素敵です。「お前ではなし」は流石だなぁ。

• かんたろう さん

  読了日：2013/04/06

  「七体百鬼園」が一番のお気に入り。百けんには7つのペンネーム？があったらしく、それぞれが別の人格として作者の内田百けんの元に一堂に集まり喧々諤々の議論を繰り広げるという人を喰った話だが、ちゃんと人格の書分けができていて凄く面白い。「世の中に人の来るこそうれしけれ　とはいうもののお前ではなし」という蜀山人の歌をもじった百けんらしい川柳も味がある。読んでいるとじわじわ面白くなる話ばかり。

• めい さん

  読了日：2024/03/20

  「七体百鬼園」「忘却」が特に好きだった。忘れることと知らないことは違う、覚えることが大事なのであって忘れることを心配する必要はないというのは心強い考え方で安心する。表題作は何度か読んでいるはずだけど何度読んでも楽しい

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• 古典（日本）
  作成者：望月ハルヒさん